▼無人駅で待ち合わせ



毎回毎回捜すの誰だと思ってるんだ、リュウジはわんわん泣いて頼んでくるし、南雲がアイス奢るって言うし、治兄さんに頼りにされてるんだ、捜さないわけないだろ。
「もしリュウジが泣かなくて、晴矢がアイス買ってくれなくて、治兄さんに頼られなくても、捜してくれたの?」
なに言ってるんだ、ばかもの!
「私が泣いてアイス買って食いながら捜してやる!ヒロトがここにいるって私の勘を頼る!だから…風邪ひくから、帰ろう」
冷たい手をしたヒロトは、帰り道もずっと空を見上げていた。たまにうっとりしたようにゆっくり息を吐く。とけてしまいそうだ。
「星が好きなのか」
「届かなくて好き」





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なれたもの
:風が寒くても腕捲りをやめない風介の方が、ばかで風邪ひき



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