04
「サラ!起きなさい!」
部屋に響くリリーの声、それと同時に引っ張られる掛け布団。
それにくるまっていた丸まっていた私はくるくると転がりそのままベッドから転がり落ちてドスンと鈍い音が響いた
『痛い……ひどいよリリー…』
「起きないあなたが悪いの!
ほら早く用意をしなさい朝食に遅れるわよ!」
『はぁい』
渋々立ち上がりまだぼやけた視界の中洗面所へと向かう
始めのうちは…そうね、たぶん初授業から1週間くらいは優しく揺すって起こしてくれていたリリーも今は容赦なく起こすようになってきた
そもそも起きない私が悪いんだし、起こしてくれるだけでありがたいんだけど
床に転がり落ちる時の痛さにはまだ慣れない。
「サラ、髪を梳かしながら眠らないで!」
『了解…』
「ふふ、リリーはすっかりサラのお姉さんね」
「そういうジャスミンだってサラにはあんな感じよ」
談話室で待ち合わせしてるベラと合流して5人揃って大広間に向かい朝食をとる
私の朝食は決まってシリアルとゆで卵と果物。
「おはよう、サラ!」
『おはよう、ジェームズ。
今日は髪の色が黄色いけれど似合ってるわ』
どこかで爆発音がなったり、たまにジェームズやシリウスが焦げてたりすることにももうなれた。
ジェームズ、シリウスはルーピンとぺティグリューの4人でいつも悪さばかりしてる…らしい
ジェームズは頭がいいからたまに加点もされるけどそれを上回る勢いで減点されるからリリーがよく怒ってる。
たっぷりと食べたあとは授業を受けて、お昼休みには話に花を咲かせ、ウトウトしながらまた授業
放課後は宿題を終らせて、終わるとまたお話。
苦手な科目はあるけれど授業は楽しいし、
それにスリザリンと合同授業の日にはセブルスと少しづつ距離を縮めて、最近ついにファーストネームで呼び会うようになれた
これが最近のビックニュースかな。
彼やベラは私が知らないことを沢山知っていて、たくさん教えてくれる。
島ではあまりなかった友達との幸せな時間、
こんな平和で楽しい日が7年間ずっと続くと信じていたのにそれが壊れ始めたのはちょうどホグワーツに入ってたった数ヶ月ほどたった頃。
ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックを中心とした4人の"悪戯仕掛け人"がじわじわと有名になり始めた頃だった。