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「や、やめろ! 離せ!」

ギチギチと、周平の両手が縛り上げられる。梱包用のビニール紐だが、束ねればバカにならない強度だ。

抵抗して暴れる周平。双子はどこか淡々と、けれど熱っぽく周平を苛んだ。

「シュウ、こっち向いて」
「やっ……むぐっ」

今度は智樹に唇を貪られる。噛み付くような荒っぽいキスだ。
いっそ舌に噛み付いてやろうかと思ったが、相手は赤ん坊の頃から育てていた可愛い甥っ子だ。この後に及んで傷つけるような事は出来なかった。

「んっんん……ぷはっ……っ、智樹……那智……やめてくれ、解け、解くんだっ」

やっと智樹のキスから解放された周平が叫ぶと、双子は揃って首を振った。無論、横に。

「ダメだよシュウくん、まだまだこれからだよ?」
「シュウ……抵抗しないでくれ」
「い、いやだ。な、なんでこんな……お、俺たちは、家族だろ? 甥と叔父だぞ? それに男同士だし……お前たちはまだ高校生だ! こんなことしちゃいけない!」

シュウくん。
シュウ。

双子が周平の愛称を口にする。それは普段となんら変わりない、親愛に似た響きのはず。なのに……

「シュウくんがどれだけ抵抗しても、俺たちは止まらないよ」
「今から……俺たちはシュウを抱く。決めたんだ」
「……お、お前たちは……どうしてだ? なんで、こんな……お、俺のことが嫌いになったのか?」

青い顔で震える周平。
那智は愛おしそうに、智樹は苦しそうに、言う。

「可愛いシュウくんを嫌うわけないだろ? ずっと、ずっとこうしたかったんだ。シュウくんの身体に触れたかった」
「シュウ……ごめん。だけど……もう、無理だ。我慢の限界なんだ!」

「だめだ……だめだ! よせ、ま、まだ間に合うからっ! 今ならまだ……」

「間に合う? ……狡いねシュウくん。俺たちがさぁ、なんにも知らないガキだと思い込んでるでしょ?」
「……俺たち、もう知ってるんだ。親父と、シュウが……セックスしてること」







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