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ぐり、と孔になにやらデカくて硬いものが触れる。おそるおそる振り返ると、そこには大変立派なマーラさまが……
「やだ! むり、むりぃっ、そんなデカイの入るわけないってばっ! ゆるして、頼むからっ!」
「落ち着け。息を吐け。……挿れるぞ」
ずぷんっ、と俺の中に入り込む巨大な異物。苦しい、痛い、裂けそうの三重苦で、とにかく俺は涙と鼻水を流して暴れ回った。
「やだっ、いたいっ、うぁっ、ひぎっ、や、ぁああ!」
神様の腕が俺を羽交い締める。ちくしょうふざけんなシネエセ神様め痛いっつってんだろ!
がぶっ、と神様の腕を齧る。かなり本気で歯を食い込ませたから、少しは俺の痛みを理解出来ただろうか。
「……すまん。少し、焦っていた」
そんな声が背後からしたと思うと、神様が指を俺の口に押し込んできた。これも齧ってやろうとしたが、指に俺の舌を掴まれて断念する。
ちゅる、くちゅ、ぷちゅ。
口内が指で蹂躙される。やめろ、それ。なんか凄い変な感じになる。
「んっ…ぁぅ、ちゅぱ……うぅ……ちゅぷ、んっ」
「慣れるまでこうしていよう。すまぬ、赦せ」
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