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A試供

今宵もエロコンへ客が訪れた。
四十路半ばの紳士だ。真夜中でもスーツを隙なく纏っている。

彼は化粧品売り場に真っ直ぐ向かい、暫く棚を眺めて品定めしていた。
店員は、彼が探しているものに気づき、そっと伺いを立てた。

「何かお探しですか?」
「ん、ああ……探し物というか、どれにしようか悩んでいてね」

紳士は棚から、二つの小箱を手に取った。

「どちらがいいか、君ならどうする?」

それは、コンドームの箱。どちらも同じ薄さで値段も似通っているのだが、メーカーは違う。

店員は暫く悩んだ後、紳士の右にある方を勧めた。

「こちらの方は、私も何度か使ったことがあります。とても気持ちよくなれましたよ」
「ほう、体験談か。……ではこちらにするか」
「あ、ですが個人差はあると思います。ですので……」

かちゃ、と店員はベルトを緩め、そっとズボンを下ろし。
店員が履いているのは、薄いメッシュのサポーター。ジョッグストラップという、臀部に布地が一切無いものだ。

店員はそのまま棚に手をつき、紳士へ自らのむき出しの臀部を突き出した。

「もし宜しければ、私でお試し下さい」
「ほお……試供ということか。では、遠慮なく……」

紳士はゴムを取り出して、ゆっくりと自身に被せる。紳士のペニスはカリが太く、とても色黒で使い込まれていた。

ぴと、紳士のペニスが店員の谷間に沿うようにあてがわれる。

「ん……大きいですね、お客様の……」
「ふふ、そう言われると嬉しいね。……さあ、挿れるぞ」

にゅぷ、にゅぷぷ、くぷぷぷ……

ゆっくりとアナルを割り開いて挿入される紳士のペニス。先端を飲み込み、カリの太さに店員は喘ぎ声を漏らす。

「んあっ、んんっ、ふ、あっ、お、きい……っ」
「おお……これはなかなかだ……っ」

ぐぷぷぷ、ぐぐぐ、じゅぷ……

「んっ、はぁっん! お、きゃくさま……いかがですか、こ、こんどーむの……か、かんしょくはぁ……」
「ああ、君のおすすめ通りだ。とても気持ちがいいっ」

ぱん、ぱん、ぱんっ!

ぎ、ぎ、ぎっ!

紳士が激しく腰を打ち付ける。店員は悶えながら、商品棚にしがみつく。
男が腰を打つと店員の身体が揺れ動き、棚が激しく軋んだ。その音はまるでベッドのスプリングのようでもあった。



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