「どうもー未来からやって来たあなたの孫でーす」

「な、なんだと…」

「えー、これから言うことはすべて事実でーす信じてくださーい」

「ねぇ今どこから来たの?私のおやつどこに行ったの?」

「タイムワープは食べ物をいけにえに発動するのでおやつは帰ったら私が食べまーす」

「おい待てよ」

「時間があまり無いので静かにー。あなたは今大嫌いな男の子がいますよね?五人も」

「う、うん…」

「その中の一人と恋愛結婚しまーす」

「!!? 嘘だろおい!嘘って言って!!」

「ですがこのままだとあなたは高校入学と同時に評判の暴君に食われてデキ婚」

「え!?」

「にはならぬものの食われるのは事実でーす」

「かるいなぁ…」

「心に傷を負ったあなたは男性恐怖症になり引きこもり。それでもいいと言ってくれるいじめっことゴールイン。このままでは病んだまま歳を取って今ではうちのママも病みぎみでーす。手に負えませーん」

「な、なんかごめん…」

「ですから、どうせいじめっこの誰かと結婚するんでしたら早いうちから恋愛フラグおっ立てて幸せエンドになりましょう。そうすれば未来のあなたも明るいでーす。わたしのママも明るいでーす。そして私が幸せでーす」

「つまり自分のためか…」

「そうでーす」

「誰と結婚するのか教えてくれないの?」

「それは一度試しましたが…」

「えっいつ?いつのわたし?なにこの質問??」

「意識しすぎて悩んでるところを噂のドSに食われて男性恐怖症になり引きこもりになっちゃったので言えませーん」

「バッドエンドルートは一緒なんだ…」

「だから五人の中から見極めて!最終最後は絶対にその人と結ばれる運命だから大丈夫!私は未来にいるから!」

「やっぱり自分のためか…」

「それじゃーファイトでーす!」

「あっ…えええええ消えたあああああ!???!!」



「うるっせぇな何叫んでやがる」

「留兄ちゃんすいません!」



こつ然と現れてこつ然と消えた女の人に驚いているとお隣の窓がガラッ!と開いてギロリと睨まれた。恐い、恐すぎる。…て言うか、



「私のおやつ返せーー!!!」

「だからうるっせぇな!!」

「留兄ちゃんすいません!!」




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