「あっ、おいあき!お前なー!よくも服を脱がせてくれたなー!?まぁ寝てたんだけど!」

「み、皆…ごめんね、ごめんね…」

「謝って済ませるわけないだろう。一体どうしてくれようか…」


主に鉢屋君が恨めしそうににじり寄ってくる。竹谷君は顔真っ赤だ。不破君は困った顔してる。久々知君と尾浜君は…何とも思ってなさそうだなぁ…。私は懐から立花先輩に貰った紙を取りだし、胸の前で掲げた。


「?何だ、その紙は…」

「"竹谷八左ヱ門。抱えあげた際に胸を触る"」

「はっ!?触ったか!?」

「"不破雷蔵。許可なく押し倒し口吸い。口内をまさぐる"」

「ご、ごめんね…!!」

「"久々知兵助、尾浜勘右衛門。世話と称し過剰な接触"」

「…悪い事したか?」

「してないよね」

「"鉢屋三郎。思わせ振りな言動で惑わし、胸を触る"」

「あれはお前が触らせたんだろう…」


皆それぞれな反応を見せ、持ち上げた紙からそっと顔を出す。何とも言えない顔してます、立花先輩…。私は瞳を潤ませて鉢屋君に詰め寄った。


「私、誕生日、なのに…これ以上酷い事するの…?」

「、………はあ、もういい…」

「!ほ、本当に?」

「まあ、お相子だしね」

「あき、僕はその…本当にごめんね…」

「み、皆ありがとう!不破君、気にしてないから!」


立花先輩に教わった通りに涙目で言えば折れてくれた。立花先輩、私二日酔いの作法習得しました!後でお礼言いに行こう。


「それより、誕生日この時期なんだ」

「うん、そうなの」

「そっか、じゃあ、今日は誕生日祝い飲み会だな!」

「お、おはまくん…!」





end
お誕生日リクエストでした

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