「はぁ、楽しかったね。」
「そうだな。」
「なんやかんやで必ずヒカル君の誕生日には飲み会になるよね。」
「まぁ、俺だけじゃないけどな。」
「けど木更津先輩、相変わらず髪サラサラだったなぁ・・・あ、でもシャンプーいいの教えてもらったの!」
「だからお前途中からテンション高かったのか?」
「高かった?」
「現在進行形で。」
「それは、ヒカル君の誕生日だったからだよ。」
「そ、そうなのか・・・。」
「あ、照れてる?」
「・・・照れてない、というかお前酔ってるだろ。」
「酔ってないよ?」
「酔ってる奴は決まってそう言う。」
「ヒカル君が強いんだよ。」
「サエさんには負ける。」
「え、佐伯先輩って強いんだ!」
「というより、酔ってる所あんまり見ない。」
「ヒカル君は、甘いのが好きだよね、お酒も。」
「まぁな。」
「私も好きー。」
「分かったから、そろそろ電気消すぞ。」
「はーい。あ、ヒカル君。」
「ん?」
「誕生日おめでとうございました。」
「・・・・・・。」
「今日最後に祝ってみました、どう?」
「・・・・ありがとう。前に、」
「何?」
「前に0時丁度で1番最初お前に誕生日祝ってもらったことあったけど、最後ってのも、いいかもな。」
「あ、照れてる?」
「照れてない、ほら、もう寝るぞ。」
「うん。おやすみなさい、ヒカル君。」
「あぁ、おやすみ。」
2013.11.22. Birthday