「かき氷食べたい。」

「いいなぁ。」

「じゃぁサエ作って。」

「いいよ。」

「いいの?」

「いいよ。味は何がいい?」

「うーん・・・・酢醤油以外なら何でもいいよ。」

「・・・・まだ去年の事根に持ってるのか?」

「罰ゲームと言えどもあれはないでしょ?」

「そうか?不味くはなかっただろ?」

「でもあれ以外がいい!!」

「うーん、じゃぁ・・・・・イチゴは?」

「分かった。」

「・・・・・というか、よくかき氷器なんて家にあるね。」

「え、ひまわりの家ないの?」

「ないよ。」

「えぇ!?」

「え、そこ驚かれる所?」

「急に食べたくなった時はどうするの?」

「いや、そこまでならないから。」

「そっか・・・・ないんだ・・・・。」

「え、何そのちょっと憐れんだ感じの目は。」

「ひまわり・・・今日は思う存分かき氷を食べてくといいよ。」

「いや、思う存分って、お腹壊しちゃうよ!」

「さてと、氷を入れて・・・・・。」

「・・・・・もう、いいや、お兄さん、大盛りで願いします!!」

「かしこまりました、お嬢様。」

「えー、お嬢様ぁ?」

「お姫様の方がよかった?」

「うーん、それは嫌かも。」

「なら、俺も王子様になるよ。」

「サエは千葉のロミオ様で十分!!」

「はいできたよ、かき氷イチゴシロップ。」

「ありがとう!」

「あ、もう一つかき氷器の使い道あった。」

「何?」

「大好きな子を呼べる口実にできる。」

「・・・・・・・・。」

「さ、俺も作って食べよう。」




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -