「精市、誕生日おめでとう。」

「蓮二、ありがとう。」

「折角だ、お前の欲しいものをプレゼントしよう。」

「そうだな・・・・蝶子が欲しいな。」

「ふっ、そう言うと思ってもう用意しておいた。」

「流石蓮二!」

「待て待て!」

「どうしたの?」

「『流石蓮二!』じゃないからね。おかしいでしょ、この状況明らかにおかしいでしょう!」

「ふむ、精市好みに手首をリボンでラッピングしてみたんだが・・・。」

「これどう見てもラッピングじゃないから!ぎちぎちに縛っただけでしょう!」

「蝶子はドMなんだから、これぐらいの方がもえるだろ?」

「燃えないから、いや、萌えない?じゃなくて!そもそもドMじゃないから!!」

「そんな事言って、この前だってあんなになってたじゃないか。」

「それは精市が・・・・・勉強見てくれるって言って無理やり私に腹筋だの背筋だのやらせたからでしょ。」

「それじゃぁ、俺は帰るとしよう。」

「えぇ!?ちょっと柳!!」

「ありがとう、蓮二。」

「気にするな。」

「ちょっ、私をこのままで置いていくつもり!?」

「そのつもりだが。」

「・・・・・・・。」

「まぁこうしておけばお前も逃げないし、精市もしばらくは上機嫌だろう。では。」

「・・・・・・・・。」

「やっと二人になれたね。」

「・・・私はできるだけなりたくなかった。」

「何か言った?」

「いいえ!」

「あ、蝶子俺に何か言う事あるんじゃない?」

「・・・・お誕生日、おめでとう。」

「・・・ふふっ、ありがとう。嬉しいよ。」

(こうやって笑ってれば普通なのに・・・・。)

「さーてと、何して遊ぼうか?」

(・・・・目がマジだこいつ・・・・。)


2013 Birthday.

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