「おい。」
「あ、跡部・・・。」
「ふんっ、分かってる。どうせ俺への誕生日プレゼント用意してないとか言うんだろ?」
「な、何故分かった!?」
「あーん?俺様を誰だと思ってやがる?」
「あ、跡部様でした・・・。」
「ふん、当然だ。まぁいい、俺は別に催促しにきたわけじゃねぇ。」
「え、違うの?」
「あーん?」
「何でもないです。」
「ふっ、まぁいい。お前からのプレゼントは俺様が用意した。」
「は?」
「この紙に名前と判を押して俺によこせばいい。」
「こ、婚姻届!?」
「どうせ後で書く羽目になるんだ。なら今書いてたって問題ねぇだろ?」
「・・・・跡部。」
「ふん、嬉しくて言葉にならない・・・。」
「待った、とりあえずこれ返す。」
「は?」
「そして今から何か買ってくるから待ってて!絶対にそこを動くなよ!!」
「・・・・。」
「あ、跡部が振られよったわ。」
「やるなぁ、あいつ。」
「あー、なんか跡部誕生日なのに可哀想だC〜。」
「いや、あれは照れ隠しやろ?顔真っ赤やったで。」
12.10.4
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