「天根先輩、天根先輩。」

「・・・・・・・・。」

「あれ、先輩?」

「ダビデでいい。」

「じゃぁダビデ先輩。」

「それは・・・・なんか嫌だ。」

「えー、じゃぁなんて呼べばいいんですか?」

「だから、ダビデでいい。」

「だから、ダビデ先輩。」

「先輩はいらない。」

「ダメですよ。先輩は先輩なんですから。」

「・・・・・・・・。」

「そんな顔してもダメです。」

「じゃぁ今まで通りでいい。」

「分かりました天根先輩。」

「それで、何か用じゃなかったのか?」

「あ、そうでした。部室の棚の上に置いてある段ボール取ってくれませんか?」

「あぁ、いいぞ。」

「よかった、黒羽先輩探したんですけどいなかったので。」

「・・・・・・何でバネさん?」

「だってうちで一番背が高いの黒羽先輩じゃないですか。」

「あぁ、そう言う事か・・・・・よかった。」

「え?」

「何でもない・・・・。」

「私じゃ椅子に乗っても届かないんです。」

「だろうな。」

「む、人が気にしてるのに!」

「言い出したのはお前だろ。」

「どうせ私は小さいですよ!」

「そう怒るな。お前の頭、肘乗せるのに丁度いい。」

「ひどい!」

「あと撫でるのに丁度いい。」

「私は小動物じゃないですよ!」

「おーい、マネージャー。」

「はーい。」

「・・・・・。」

「葵君が呼んでるのでちょっと行ってきますね。」

「む。」

「段ボール下ろしたらその辺に置いておいてください。後は私がやりますのね!お願いします!」

「・・・・・・・・・。」

「クスクスクス。」

「・・・・笑いすぎ。」

「そうだよ、亮、ダメじゃないか・・・。」

「そういうサエだって、笑ってるじゃ、ないか・・・。」

「・・・・どっちも。」

「あー、本当に面白いよねあの子。ダビデがここまでしてるのに気付かないなんてさ。」

「多分はっきり言っても気づかなそうだよな。」

「クスクス、気長に頑張りなよダビデ。」

「まぁ、俺も応援はするからさ。」

「・・・・・・はぁ。」


+++++
ダビデ→(越えられない壁)→マネです(笑)


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