「ねぇ、サエさん。」

「ん、何?」

「サエさんって砂のお城作るの趣味じゃない。」

「うん、趣味じゃないけど好きだよ。それがどうしたの?」

「砂でお城作れるんだったらさ、雪でも作れるんじゃないの?」

「確かに!」

「でしょ、剣太郎もそう思うでしょ?」

「かまくらをお城っぽくしたら、なんかロマンチックじゃない?」

「はっ、もしかしてそれでモテモテに・・・・。」

「ならねーぞ、剣太郎。」

「ね、バネさんとダビデもそう思うでしょ?」

「まぁ、できなくはねぇと思うが・・・・・。」

「悲鳴あげたらできる。」

「何で?」

「お城だけに、“キャッ”する・・・・ぷっ。」

「つまんない。」

「ぶっ!!!」

「わー、ダビデの顔に雪玉がストライク。」

「どうなんだ、サエ?」

「うーん・・・・・・。」

「よーし、僕がかまくらを作るぞ!サエさんが作ったらもっとモテモテになっちゃう!ダビデ!」

「うぃ。」

「ダビデは雪の塊を作って、できるだけ大きいやつ!」

「分かった。」

「わー、剣太郎、私もやる!!」

「みんなでお城なかまくら作るぞー!」

「「おーー!!」」

「おーい、いいのかサエ。」

「まぁ・・・・・楽しそうだからいいんじゃない?」

「お前な・・・。」

「それにいっちゃん達がお汁粉を持ってくるまでな気がするし。」

「なるほどな。」




「みんなー、お汁粉ができましたよー。」

「「「お汁粉!」」」

「クスクスクス、何あれ?」

「雪だるまだよ。」



+++++++++
かまくら→雪合戦→雪うさぎ→雪だるま(笑)



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