「はぁ。」

「どうしたの白石、ため息なんてついちゃってさぁ。」

「あぁ、蝶子か。」

「何か悩み事でもあるの?」

「自分、聞いてくれるか?」

「う、うん・・・・・。」

「俺って、かっこええやん。」

「え?」

「ん?」

「ごめん白石、なんか幻聴が聞こえた。悪いけどもう一回言ってくれない?」

「ええで。俺って、かっこええやんか。」

「・・・・・・・・・。」

「あぁ、間違えた。俺ってイケメンやんか。」

「いやいやいや、それ自分で言っちゃう?」

「否定したらそれこそ嫌味やろ?」

「そう、だけど・・・・・・。」

「俺ってイケメンやんかー。」

(無理やり話を進める気だなこいつ・・・。)

「それが問題やねん。」

「(面倒くせぇ)何が問題なの?」

「今桜の季節やん?」

「ん、まぁそうだね。」

「それが問題や。大問題や。」

「・・・・・話が見えないんだけど。」

「桜って綺麗やろ?」

「そうですね。」

「咲き誇る桜、そしてかっこええ俺・・・・・あかん。」

「・・・・・・・・。」

「イケメンって何にでも似合うてまうやろ?だからあかんねん。あぁ、俺お花見行けない!」

「・・・・・・・・。」

「まさに花より俺になってまう!あぁ、なんて罪作りな俺なんや!!」

「白石ってさ。」

「おん。」

「面倒くさいね。」

「!!??」

+++++++++
残念なイケメンを目指したら残念にしかならなかった(笑)




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