「もしもし。」

『もしもし、淳?』

「うん。」

『どうしたの?』

「ごめんね、いきなり電話して。」

『いいんだって。』

「みんなは元気?」

『元気元気、今だって砂浜ランニングしてるよ。』

「クスクス、君は?」

『私はタイム測定してる。』

「寒い中ご苦労様。」

『そうなんだよ、寒いんだよ。何でこんな日にみんな砂浜なんかランニングするんだよ。』

「言いだしたのは剣太郎でしょう?」

『さすが淳、分かってる。』

「クスクス、みんな元気そうでよかった。」

『そっちはどうなの?』

「俺?」

『そうそう、冬休み帰ってお正月帰ってこなかったから亮が拗ねてたよ。』

「亮が?」

『そう。・・・・たまには帰ってきなよ。』

「・・・・分かった。」

『で、淳は元気?』

「元気だよ。」

『そっちの学校の人と仲良くやってる?』

「大丈夫、みんないい奴だから。」

『そっか・・・・・。』

「ねぇ。」

『ん?』

「・・・・俺がいなくて、寂しい?」

『・・・・・バーカ。』

「クスクスクス。」

『あっ、みんな戻ってきた。』

「そっか、じゃぁまた電話する。」

『うん。』

「亮に・・・・・よろしく。」

『・・・・うん、じゃぁ。』







「淳、誰と話してただーね?彼女?」

「違うよ、柳沢。」

「じゃぁ、誰だーね?」

「兄貴の彼女。」




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初木更津です。
ミステリアスな感じにしたかったんですよ・・・orz



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テーマ「人外ファンタジー」
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