四天と猫の日。「先輩。」
「ん?」
「髪にゴミついとりますよ。」
「えっ、嘘!どこ!?」
「取りますか?」
「お願い。」
「・・・・・・取れました。」
「ありがとう財前。」
「先輩、部長が呼んどりましたよ。」
「白石が?何だろう、行ってみる。じゃね、財前!」
「白石ー。」
「おぉ、マネージャーどないしたん・・・・・って自分おもろいもん着けとるな。」
「え?」
「頭、頭。」
「・・・・えぇ!何これ!?猫耳!?」
「なんや今日猫の日やから着けてきたんやないんか?」
「んな分けあるかぃ!きっと財前だ。いや、絶対に財前の仕業だ!」
「やるなぁ、あいつ。」
「しかもこれ、なかなか取れないんだが!」
「えぇやん、似合ってるし。」
「よくない!まだ授業あるんだよ?どうするんだよ!」
「そのまま受けても気づかんかもしれんで?」
「・・・なんかそれはそれで嫌だ。」
12.2.22
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