「サエさん。」
「どうしたの?」
「今日は一言言わせてもらいます!」
「何、そんなに改まって?あっ、もしかしてついに俺に告白する気になった?」
「違います!!」
「えー。」
「えー、じゃないの!まじめに言ってるんです!!」
「分かったよ。それで、何?」
「剣太郎の事です。」
「剣太郎?」
「そうです。」
「剣太郎がどうかした?」
「剣太郎にてきとーな事吹き込むのはやめてください。」
「え、俺剣太郎に適当な事吹き込んだ?」
「吹き込んでる!」
「えっ、たとえば?」
「たとえば、成長痛は夜目に見えて痛いとか。」
「あー・・・・。」
「たとえば、海が無い人達は穴掘って叫んで埋めるとか。」
「・・・・・・・・。」
「剣太郎は信じやすいんだから、やめてください!」
「あー、うん。分かった。」
「分かってくれたなら、いいです。」
「でも、俺としてはそれが剣太郎の可愛い所でもあると思うんだけどなー。」
「それでもダメです!」
「君もそういう所あるよね。」
「私?」
「そうそう、この間も剣太郎と一緒になって信じてただろ?」
「あっ、あれは・・・・・・。」
「君も可愛いよね。」
「からかわないでください!」
「からかってないよ、本気だって。」
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放課後のサエさんはこんな感じだと思う。
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