「アカン。」
「やだ!」
「アカン!!」
「だからやだ!」
「だからアカン言うとるやろ!自分熱あるんやから、デートは中止や。」
「だから熱なんて、ないってば!」
「赤い顔で言うても説得力ないわ。ほら、布団入って寝る!」
「・・・折角久しぶりのデートだったのに。」
「・・・はぁ、俺だってデートしたいで?でも、自分に無理させてまではしたない。分かってくれるな?」
「・・・ごめん。」
「謝るのはなしやで。俺がうどん作るから待っててや。」
「何でうどん?」
「は?風邪ひいたらうどんやろ?」
「そうなの?」
「せやで。関西じゃ常識や。」
「ふーん。」
「できるまでいい子で待っててや。」
「・・・・・・。」
「何や、服の裾握ってたらうどん作れへんやろ?」
「・・・眠れない。」
「布団入って目瞑ったら自然と寝れる。」
「キスしてくれたら寝れるかも。」
「アホ、眠り姫はキスで起きるもんや。」
「ちゃんと寝るから。」
「・・・・はぁ、自分には適わんなぁ。」
「んっ。」
「・・・俺が風邪ひいたら看病してや?」
「うん、おかゆ作ってあげる。」
「うどんは作ってくれへんのかい。」
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