「財前、私財前にずっと言わなきゃいけない事があるんだ。」
「は、何やいきなり。」
「財前にはどうしても聞いてほしいの。」
「・・・・・で?」
「ありがとう・・・驚かないで聞いてね。」
「ん。」
「実は私・・・・・・・日本人じゃないの。」
「は?」
「正確に言うと、地球人でもないんだ。」
「なら大阪人か。」
「真面目に聞いてよ!」
「聞いとるわ。」
「大阪人でも、日本人でも、地球人でもないの。私・・・・・宇宙人なんだ。」
「・・・・・・・・は?」
「うん、驚くのも無理はないと思う。だって私触手とか出ない系のごく地球人と近い形の宇宙人なんだ。」
「・・・・・・・・。」
「でも安心して、あくまで地球に調査しに来ただけだから。」
「・・・・・病院行ったほうがえぇんとちゃうか。」
「ちょっと、ここまで話しても信じてくれない!?」
「信じろっちゅー方が無理やろ。大体、調査してどないすんねん。どこぞの映画みたいに侵略の足掛かりにでもするつもりか?」
「そんな、侵略だなんて!あくまでもただの調査だよ!」
「調査なら何でここやねん。首相官邸とか行けばえぇやろ。」
「だって落ちちゃったのがここの近くだったんだもん。」
「落ちた?」
「うん、宇宙船が。」
「・・・・・・・・。」
「まぁ、幸い触手とか出ない系の地球人と近い姿だったからなんとかなったけどね。両親はトレジャーハンターやってるってなってるから、寮にも住まわせてもらえてるし。」
「トレジャーハンターって、今どきありえへんやろ・・・・・。」
「それに私たちは争いが嫌いだからね。ばれないように頑張ってるんだよ。こっそり来て、こっそり帰るんだ。」
「・・・・・・帰るんか?」
「え?」
「お前も、その調査とやらが終わったら帰るんか。」
「まぁ、そうだね。」
「・・・・・・俺お前の事好きやったねんけどな。」
「・・・・・え?」
「調査って具体的に何するんや?」
「別に、これといっては決まってないけど・・・。」
「なら、地球人との恋愛、っての、調査の中入れれば?えぇデータ取れると思うけど。」
「・・・・・・・・・これは地球人の、告白ってやつ?」
「・・・・・・・まぁ、そうなるやろな。」
「事前に調べたのと、ちょっと違うけど、嬉しいからOK。」
「・・・・・アホ。」
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