「風呂先にもろたでー。」

「あぁ、タオルわかった?」

「あぁ、使わせてもろたわ。」

「よかった・・・・・・。」

「蝶子の匂いして、めっちゃ絶頂やな。」

「・・・・白石。」

「ん?」

「・・・服着ろ。」

「え?」

「何でパンいちなんだよ、服を着ろ服を!!」

「俺寝る時いつもこれやねん。」

「いつもは、でしょ!?彼女の家に泊まる時ぐらい普通に寝てよ!」

「別にえぇやん、初めてとちゃうし。俺の裸なんて見飽きてるや、ぶっ。」

「い、言わなくていい!」

「お前、彼氏に枕投げつける奴があるかい!」

「あぁ、もう白石が服着てくれなきゃ一緒に寝ないからね!千歳だって服は着てたんだから。」

「は?何でそこで千歳が出てくるん?」

「千歳もたまに泊まりにくるから。」

「はぁ?!ちょぉ待ち、千歳泊まってるんか?」

「たまにだよ?ふらっと来て『終電なくなったばい』とか言って泊まった時だって、抱きつかれは、というか抱き枕になったけど千歳は服ちゃんと着てたよ!」

「当たり前や!ってか、抱きつかれたんか・・・・。」

「『寒か』ってね。なんか猫飼ってたらこんな感じかなぁーって思う。」

「あんなでかい猫おったら嫌やわ。ちゅーか、ええか、蝶子?あいつは猫やなくて狼や。男は誰しも心に狼を飼ってるんやで。」

「ふーん、白石も?」

「勿論。だだ俺は紳士やから狼は出したい時にしか出さへんで。」

「そっかそっか。じゃあ、紳士なんだったら、女性の前では服来てくれるよね?」

「・・・そうきたか。分かった。」

「流石紳士な白石。」

「・・・せやな、でも条件がある。」

「条件?」

「自分ももうすぐ白石になるんやから、いい加減名前で呼んでや。」

「え!」

「俺のオススメは蔵リンやで。」

「・・・じゃぁ蔵で。」

「・・・まぁそれでええわ。」

「・・・千歳泊めるのも極力やめるね。」

「当たり前や。お前の一番は俺やろ?」

「・・・は、早く服着ろ、イケメン!!」

「それ悪口になってへんで。」



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