四天3−2と財前でバレンタイン

「先輩、これ。」

「ん、何やこれ。」

「チョコっすわ。」

「・・・・・・・。」

「何やねんその間、俺からちゃいますから。俺のクラスの斜め後ろの席の女子からです。」

「なんやそうだったんか、バレンタインにボケ振られた思ったわ。」

「今日得にかわいそうな謙也さんに、いくら俺だって今日はそんな無茶振りしませんわ。」

「おい、誰かわいそうや!!」

「二人とも、何してん?は、謙也が、謙也が・・・・・・。」

「おう白石、これな・・・・。」

「謙也、言わんでえぇって分かってる。」

「は?」

「女の子からチョコ、貰ったんやろ。・・・それにしても財前、えぇ子になったなぁ、そないな気遣いできる子になってたなんて、俺は、ぐす、俺は嬉しいで・・・。」

「ツッコミたいけど、めっちゃキモイ部長に関わりたないわ・・・。」

「あ、あほ!財前から貰ったんやない、ほんまに女の子からなんやで、これ!」

「・・・・・は?」

「あ、戻った。」

「謙也、お前ついに頭までおかしゅうなったんやな。」

「どあほ!!なんでや!ほれ、見てみ!名前書いてあるやろ、これ!!」

「・・・ほんまや。確かこの子は・・・財前のクラスの子やな。」

「物好きもいたもんっすね。」

「聞こえとるわ。」

14.2.6

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