王子と手塚B「王子、一緒に帰ろう。」
「えぇ!今日は私と帰るんでしょ?」
「ちょっと、王子と帰るのは私なんだから!」
「ごめんね、君達。今日は先約がいるんだ。」
「えぇ!」
「誰誰ぇ?」
「手塚。」
「・・・初耳だな。」
「だって今日は手塚の誕生日だから。」
「えー、会長ずるい!」
「いつも手塚といるじゃん!」
「生徒会の時だけだ。」
「本当にごめんね、でも今日だけは手塚と帰らないといけないんだ。」
「・・・。」
「でもそれで君達を悲しませる事になるなんて・・・。」
「き、気にしないで王子!」
「そうよ!だからそんな悲しそうな顔しないで王子!」
「ありがとう、この埋め合わせは必ずするから。」
「・・・・。」
「・・・という事で手塚今日一緒に帰ろう!」
「・・・いいだろう。」
「えっ、本当っ!?」
「ただし。」
「え?」
「そこに溜まっているお前の書類が全部片付いたらだ。」
「・・・これ全部?」
「そろそろ片付けさせようと思っていたから、丁度いいだろう。」
「これ全部片付けたら一緒に帰ってくれるんだよね、手塚?」
「あぁ。」
「・・・・・・ごめんね君達、そこのドアまでも送ってあげれそうにないよ。」
「「え?」」
「本当にごめんね、何としてでも今日中にこれ片付けないと!!手塚帰らないでね!終わるまで帰らないでね!」
「あぁ。」
13.10.7
←