以下限りなく黒に近い灰色長太郎ネタ後は壁に、前は鳳君。完全に逃げ場を失った私に追い討ちをかけるように鳳の手が私のすぐ横の壁に置かれた。
「さっき言ったよね、宍戸さんが特別だって。」
「・・・・。」
「じゃあ俺は?」
泣きそうな顔の鳳君はそう言うと私に顔を近づける。
「り、亮君は幼なじみとして、特別で、」
「俺は?ただのクラスメイト?友達?」
「お、おおとりくん・・・・・。」
「俺も、君の特別になりたいよ。」
鳳君はそう言うと私の左耳に唇を近づけた。
「好きだよ、愛してる。」
囁くように聞こえたその言葉に、私は背筋が凍るのがわかった。
13.7.26
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