王子と手塚A「竜崎に聞きたい事あるんだけど。」
「なっ、何リョーマ君?」
「青学の王子って知ってる?」
「うん、知ってるよ。朋ちゃんがよく話してたよ。あ、あの人だよリョーマ君。」
「げっ。」
「あっ、ねえそこの君!」
「・・・・もしかして俺?」
「もしかしなくても君だよ、越前リョーマ君。」
「何で名前・・・。」
「それから竜崎桜乃ちゃん。あってる?」
「は、はい。」
「よかった。スミレ先生の孫娘ちゃんだし、その上こんなに可愛いんだから忘れないよ。」
「あ、あの、ありがとう、ございます。」
「・・・・・で、何しに来たの?」
「話に聞くとおりクールだね、越前君。」
「・・・・・・。」
「そうそう、手塚いる?」
「部長ならまだ来てないっすよ。」
「そっかぁー、生徒会の書類渡そうと思ったんだけどなぁー。越前君、悪いんだけどこれ手塚に渡しておいてくれない?」
「・・・・・王子様へ、かりんより。」
「あ、ごめんごめん。それさっきそこで女の子に貰ったやつだった。こっちこっち。」
「普通間違わないでしょ、これ。」
「いやぁ、うっかりうっかり。」
「笑い事ではないな。」
「あ、部長。」
「手塚、丁度いい所に!はいこの前の渡し忘れてたやつ。」
「今ここで渡されても非常に困るんだが。」
「えぇー、早く持ってこいって言ってたじゃん!」
「所と場合によるだろう。・・・仕方がない、今回は受け取ろう。」
「さすが手塚、ありがとう大好き!」
「そうか。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「おーい手塚!」
「手塚、大石が呼んでる。」
「あぁ、次は会議に遅れるなよ。」
「はーい。」
「越前と竜崎も集合に遅れないように。」
「・・・・ちぃーす。」
「は、はい!」
「・・・何で何度も告白してるのに手塚に伝わってないんだろう?」
「こ、告白?」
「何が原因だと思う?」
「・・・・。」
「・・・・。」
「まぁいいや。あ、まみちゃん待たせてたんだ。じゃあね越前君、桜乃ちゃん。」
「・・・・その性格のせいなんじゃない。」
「り、リョーマ君・・・・。」
13.9.19
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