王子と手塚@

「不二先輩。」

「越前、どうしたんだい?」

「さっきからコートの外がうるさいんすけど、何なんですかあれ。」

「外?・・・あぁ、手塚と王子じゃないか。」

「王子?」

「知らないかい?青学の王子の噂。」

「にゃににゃに、にゃんの話?」

「菊丸先輩、青学の王子って知ってますか?」

「王子?知ってるも何もあいつ生徒会副会長だぞおチビ!」

「副会長?」

「朝の集会とかで見たことないかい?」

「・・・・ないっす。」

「それはおチビがいつも寝てるからだろ!」

「成績そこそこスポーツ万能な生徒会副会長。」

「そこそこって。」

「おまけに背も高くてスラッとしてて、おまけに気さくで優しい!だから女テニが珍しく騒いでるんだにゃ。」

「いつもああやって女子に囲まれてるよね。」

「そうそういつも違う女子とお昼食べたり帰ったりしてるよなー。」

「ふーん。」

「あ、手塚が戻ってきた。」
「お帰り手塚。話は終わったのかい?」

「あぁ。」

「あ、王子がこっちに手振ってる!ほらおチビ、手!」

「ち、ちょっと!」

「相変わらずだね、彼女。」

「毎回こう騒がれると嫌でも慣れざるおえないな。」

「え?」

「ん、どうしたおチビ?」

「彼女?」

「そっか越前は知らないんだったね。青学の王子は女子だよ。」

「・・・・。」

「俺も最初はびっくりしたにゃー。だって王子なのにスカート履いてるんだもんなー。」

「ん、どうした越前?」

「何か、結局よく分かんないんすけど・・・。」

13.9.13

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