「で、出入り禁止!?」
「あぁ。」
「な、何で!?」
「去年のバレンタイン忘れたとは言わせねぇぞ、あーん?」
「そ、その節は大変御迷惑をおかけしました・・・。」
「部活が終わるまで大人しく待ってろ。」
「・・・・・・折角頑張って早起きして一番に長太郎君を祝おうと思ったのに。あ、じゃあこれ長太郎君に渡して、」
「断る。」
「酷い!じゃあ宍戸に渡してくれれば・・・・。」
「いい加減自分で渡せ。」
「・・・・いいよ、図書室とかで終わるまで待って宍戸に渡すから。」
「本人に渡してやればいいだろ。」
「あれ、雪さん?」
「長太郎君!」
「どうしたんですか?今日1日出入り禁止だって聞いてたのに・・・。」
「・・・はぁ、鳳。」
「は、はい!」
「部室には入れるなよ。」
「跡部君!!」
「はい、ありがとうございます!」
「・・・そういう所が跡部君の恰好いい所だよね。」
「ふっ、当然だろ。」
「・・・・・・・。」
「ん、長太郎君?」
「俺に、会いに来てくれたんじゃないんですか?」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・あれ?」
「部室の前で何やってんだ。」
「はっきり言って邪魔です。」
「宍戸さん!?」
「日吉君も!?」
「出禁じゃなかったのか、お前?」
「部室には入ってないでしょ?」
「そういう問題じゃ、あっ、先に言っとくが、チョコは自分で渡せよ。」
「去年みたいに渡せばいいんじゃないですか?」
「わぁぁぁぁぁ、その話はやめて!!」
「日吉、あんまり雪さんをからかわないでよ。それにあんな可愛い雪さん他の人に見せるのは勿体無いからね。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「あれ?」
「おい、鳳!」
「は、はい!」
「惚気けるだけならさっさとアップしてこい!!」
「鳳、お前本当に質が悪いな。」
「おい瀬名大丈夫か?」
「朝っぱらから何やってんねん、自分ら。」
←