「どうしたんだい、赤也?なんだかいつにもまして嬉しそうじゃないか。」
「部長!そうなんすよ!!」
「何かいい事でもあったのかい?」
「へへっ、実は・・・。」
「大方、昨日瀬名に誕生日プレゼントでも貰ったんだろう。」
「・・・・・・・。」
「当たったようだな。」
「さ、流石柳先輩。」
「で、何をもらったの?」
「よくぞ聞いてくれました!じゃーん、これっす!」
「リストバンドかぁ。」
「そうなんすよ!あの瀬名が俺にってくれたんです!」
「だから朝から真田に怒られても機嫌よかったんだね。」
「しかし赤也。」
「何すか、柳先輩?」
「それは瀬名が弦一郎に渡していた物と同じだぞ。」
「・・・・・・・・。」
「もー、柳!何でばらすかなぁ!!」
「そ、そうっすよ・・・・なんで今それを言うんすか・・・・。」
「あいつが同じのを付けていて気づく方が辛いだろ?」
「そう、ですけど・・・・・。というか、幸村部長知ってたんすか!?」
「うん、朝から気づいてた。」
「なら教えてくれたっていいじゃないっすか!!」
「それじゃぁつまらないだろ?」
「・・・・・・・・。」
「ん、赤也。」
「・・・今度は何すか?」
「それのリストバンド、何か付いているぞ?」
「は?げ、何だこれ!?」
「アップリケかな?これ?」
「しかも悪魔、だな。」
「しかも可愛い悪魔、だね。」
「・・・・・・・・。」
「うむ、これは弦一郎のには付いてなかったな。」
「よかったね、赤也。真田よりも手が込んでるじゃないか。」
「・・・喜んでいいのか複雑なんすけど。」
2012 Birthday.
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