「ねぇ、瀬名さん。」
「あっ、木更津先輩。こんにちは。」
「クスクスクス、こんにちは。ねぇ、俺君に聞きたい事あるんだけど。」
「何ですか?」
「ダビデの苦手な事、知ってる?」
「苦手な事、ですか?」
「ぶっ!!」
「クスクス、“女の子から物をもらう事”なんだよ。」
「へー。」
「そのわりには結構な頻度で女の子からお菓子とか貰ってるんだよね。」
「り、亮さん!!」
「事実だろ?」
「そっ、それは・・・・・。」
「この前なんてダビデに似合いそうだから、って女子テニの子からイチゴのヘアピン貰ってたしね。」
「あっ、あれは・・・・。」
「しかも寝てる所にそれ付けられて、起きてからバネにからかわれてたしね。」
「・・・・・・。」
「そんなこいつ、どう思う?」
「どう、と言うのは?」
「苦手なくせにいろいろ貰いまくってるダビデについて、どう思うって事。」
「・・・・・。」
「・・・・・特には。」
「ないの?」
「はい。」
「クスクスクスクス。」
「・・・・・。」
「天根君有名人だし、目立つから。」
「彼女としては、気にならないの?」
「少しは気になりますけど・・・・でも天根君がモテモテで鼻が高いですね。」
「クスクス、君って面白いね。」
「え?」
「だってさ、よかったねダビデ。」
「うぃ。でも・・・・ちょっとショック。」
「え、何で?」
(本当に面白いなぁ、この二人。)
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バカップルと亮さん。
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