「あああ天根君!」
「瀬名。」
「お疲れ様です。」
「何でこんな所にいるんだ?」
「む、向こうは佐伯先輩ファンとかがすごいから。」
「確かに。」
「朝練なのに結構見にくる人いてびっくりした。」
「お前も、早いな。」
「今日は用事があったの。」
「そうか。」
「朝練大変だね。」
「まぁな。練習試合もあるし。」
「練習試合?」
「あぁ、青学とな。」
「・・・・・。」
「・・・・知らないのか?」
「知ってるよ。制服が可愛いんだよね。」
「・・・・。」
「えっと、あれだ、すごい一年生がいるっていうのは知ってるよ!」
「・・・じゃあ氷帝は?」
「あそこも制服可愛いよね。」
「そうじゃなくて。」
「えっと、えっと、部長さんが有名だよね。」
「跡部さんだ。他は?」
「えっ、えっと・・・・・・・・。」
「・・・・立海は?」
「知ってるよ。名門校だもんね、いろいろ強いし。えっと・・・・・、うーんと・・・・・。」
「・・・・・。」
「あっ、ちょっと待っててね!この前絢ちゃんに写真見せて貰ったんだ。えっと・・・・・部長の、綺麗な人!」
「幸村さん。」
「そう、その人!」
「・・・・・・ぷっ。」
「え、私なんか変な事言った?」
「いや、俺としてはそのままの方がいいって事。」
「え?」
「じゃあな。」
「うっ、うん??」
++++++++
人気校を知らない子だっているんじゃないの?っていう話。
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