「あっ。」
「あぁ、瀬名か。おはよう。」
「おはようございます。」
「早いな。」
「そうかな?」
「あぁ。」
「国光君は部活?」
「そうだ。」
「頑張ってね。」
「ありがとう。・・・・ん?何だそれは?」
「あ、これ?バンダナ。」
「バンダナ?」
「そう。この前いつも私の前をランニングしてる人に借りたの。」
「・・・・どういう事だ?」
「私が飛び出してきた猫にびっくりしちゃって、転んで腕擦りむいちゃって。そこを通りかかったその人がこれを貸してくれたの。」
「・・・・・・。」
「どうしたの?」
「いや、なんだか見覚えがあるような気がしてな・・・・。」
「手塚部長。」
「海堂。」
「!!」
「メニューについてなんすけど・・・・・・ん?お前は・・・。」
「あっ、あの、覚えてますか!?」
「あぁ・・・・・・腕は・・・。」
「へ?」
「・・・腕は大丈夫だったか?」
「は、はい。」
「そうか。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・部長、俺はこれで。」
「俺に話があったんじゃなかったのか?」
「後でまた来ます。」
「そうか。」
「それじゃぁ。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「く、国光君、今の人と知り合いだったの!?」
「あぁ、部活の後輩だ。」
「!!??」
「そうか、先ほどお前が言っていたのは海堂の事だったんだな。」
「かい、どう・・・・・。」
「海堂薫。あいつの名前だ。どうりで見たことがあるわけだ。」
「・・・・・・・しまった。」
「どうした?」
「・・・・・・・バンダナ、返し忘れちゃった。」
++++++++
手塚とは幼馴染設定です(笑)
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