「うーん、どうしようかなぁ。」
「おい、さっさと決めろよ。」
「うーん、迷う。メインを取るか、デザートを取るか・・・・。」
「メイン取ればいいだろ、肉。」
「ちょっと待ってよ宍戸!」
「雪さん!」
「おう、長太郎。」
「こんにちは宍戸さん、ちょっと雪さん借ります。」
「いいぞ。」
「ってちょっと待て宍戸!いいぞってどういう事だ!?」
「言葉の通りだろ。」
「ちょ、長太郎君はどうしたの?」
「・・・・・話があって。」
「う、うん。」
「雪さん・・・・・・・ごめんなさい!」
「え?」
「忘れてた訳じゃないんです。どうしようかって悩んでて・・・。」
「うん、とりあえず落ち着こうか。」
「すっ、すみません。」
「謝らないで。」
「おい、長太郎。」
「はい。」
「多分こいつ、お前が何で謝ってんのか分かってないぞ。」
「あっ、そうですよねいきなりだったから、すみません。」
「し、宍戸は黙ってて!」
「昨日の、ホワイトデーだったじゃないですか。」
「うん。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・あれ?」
「あれ?ってお前な・・・・・。」
「昨日中に渡せなくてすみません。」
「あぁ、なる程。」
「お前本当に空気読めねぇな。」
「宍戸は黙っててよ!」
「だから、その、1日遅くなっちゃったんですけどこれ受けとってもらえますか?」
「・・・・・も、勿論です!」
「よかった、怒ってるんじゃないかって心配で・・・・・。」
「ううん、ありがとう。」
「怒るどころかさっきまで忘れてたからな。」
「・・・・・しーしーどー!」
「安心して下さい、俺そんな雪さんも大好きですから。」
「・・・・・。」
「・・・・いいからさっさと選べよ、メニュー。」
「そうだった、お昼終わっちゃう。」
「何で迷ってるんですか?」
「うん、ランチをAとBどっちにしようかと思って。」
「なら、俺どっちかにしましょうか?」
「本当に?」
「いいですよ。」
「じゃあ私Bにしようかな。」
「じゃあ俺はAにしますね。」
「ありがとう長太郎君。私のデザートもあげるからね。」
「ありがとうございます。」
「・・・・・本当、恥ずかしい奴ら。」
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