「切原。」
「何だよ。」
「ん。」
「何だよ。」
「ん。」
「だから何だよ。」
「頑張れ切原!切原はやればできる子だ!!」
「はぁ?意味分かんねぇし!!何だよさっきから俺に手だけ出して。」
「今日は何月何日でしょうか。」
「何、クイズ?」
「違う、まじめに答えろ。」
「・・・・・・3月14日か。」
「そう、さて何の日でしょうか。」
「お前誕生日だったのか?」
「違う!ホワイトデーでしょ、ホワイトデー!!」
「あぁ、そう言えばそうだったな。」
「・・・・・・。」
「何だよ。」
「・・・お返しをちょっと期待した私が馬鹿だったよ。そうだよね、切原だもんね。真田先輩とは大違いだ。」
「何でそこで副部長の名前が出てくるんだよ。」
「何でって勿論真田先輩からお返しを貰ったからです!」
「嘘つけ。」
「嘘じゃないもん、ほら〜。」
「・・・・・・・・・・・。」
「まさかまさかお返しが貰えると思ってなかったなぁ。あぁ、幸せ・・・・。」
「・・・・おい、瀬名。」
「何、切原。」
「・・・誰もお返し上げねぇとは言ってないだろ。」
「え?」
「俺だって、ジュースぐらい奢ってやる。」
「・・・・・それ、今決めたでしょ。」
「ち、違ぇよ!第一、俺貰ったの一粒だからそれぐらいでお相子だろ!」
「何それ!!??せめてアイスぐらい奢ってよ!」
「・・・・・・放課後、ゲーセン一緒に寄ってくれるってんなら考えてやってもいいぜ。」
「ゲーセン?何で。」
「おっ、お前が前に好きだって言ってたキャラクターのぬいぐるみ見つけたんだよ。」
「えっ、本当に!?行く行く!!」
「・・・・・よし。」
「勿論、それ取ってくれるんだよね?」
「・・・・・・・当たり前だろ。」
「よし、それとアイスセットでお相子にしてやろう。」
「何だよそれ。」
「切原。」
「何だよ。」
「ありがとう。」
「・・・・・・・・。」
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