「切原!!!」
「・・・・何だよ・・・。」
「何だよ、じゃないよ!!どういう事!?」
「はぁ?」
「どういう事かって聞いてるの!?」
「いや、知らねーし。」
「知らないってなんだよ!!」
「お前、いきなり来て何なんだよ!」
「何で切原はそんなに頭が悪いんだ!!!」
「・・・・・・お前、マジで俺に喧嘩売ってる?」
「現に今だって英語の補修中でしょ?」
「・・・・・そうだよ。だから邪魔すんなよ。」
「そう、それ!」
「はぁ?」
「英語のテスト!!!」
「・・・・・・。」
「この前の英語のテスト、ものすごーく悪かったんでしょ?」
「・・・・・・・・・。」
「そうなんでしょ?」
「・・・・あぁ、そうだよ!!」
「それ!私が言いたいのはそれ!!」
「だから、何だよ。」
「今度のテストで赤点取ったら部活禁止令出るからそれに向けて、真田先輩に教えてもらうんでしょ!!!」
「・・・誰から聞いた?」
「勿論、」
「丸井先輩か?」
「ハズレー。蓮二先輩からです!」
「げっ、よりによって柳先輩かよ。」
「そりゃご近所さんですから。」
(初耳だな・・・。)
「それでだ、何で私に言わない!!??」
「はぁ?何でお前に言わなきゃなんねーんだよ・・・・。」
「だってとっても羨ましい!!!あの真田先輩から直々に教えてもらえるんだよ!?」
「・・・・マジで、おっかないだけだぞ。」
「あぁ、いいな。切原だけずるい。私も一緒に、一緒に教えてもらいたい。」
「お前英語得意じゃん。」
「ちくしょー。」
(・・・なんなんだこいつ・・・・。)
「赤也。」
「!!??」
「げっ、副部長・・・。」
「何をしている?もう部活が始まるぞ。」
「あっ、えっと、そのですねー・・・・。」
「ん?お前はこの前の・・・・。」
「あっ、あの時はありがとうございました!」
「いや、かまわん。それよりも、足は大丈夫か?」
「はい、この通り!ぴんぴんしてます!!」
「そうか、それは何よりだ。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」「・・・ある程度想像は付く。赤也。」
「はい。」
「その補習しっかりやってから来い。幸村には俺から話は付けておく。」
「へーい。」
「それから、お前。」
「はっ、はい!!」
「赤也と親しいみたいだな。悪いがそいつを見てやってくれないか。」
「・・・・まっ、任せてください!!英語は大得意なんで!!」
「ふっ、それは頼もしいな。では頼んだぞ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・本当に副部長は神出鬼没・・・。」
「素敵・・・・・・。」
「・・・・・お前、マジで言ってる?」
「当たり前でしょ!わぁ〜、あの真田先輩とお話ししちゃった・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・何してるの切原!!」
「は?」
「さっさと手を動かす!!」
「なっ、何だよいきなり・・・。」
「真田先輩の『頼む』と言われた以上、やらないわけにはいあかないでしょ!!うん!!」
「・・・・・・・・。」
「よし、私が教えてあげようじゃないの!さぁ来ーい、切原!」
(・・・・・・副部長に持ってかれたと思ったけど、いい感じに俺の方に転がったぜ!)
「さっさとやる!」
「へいへい、分かったよ。」
「返事は一回!」
「へーい。」
+++++++++++
幸村に「次赤点取ったらどうなるか分かってるよね、赤也?」
みたいな事を言われたんだと思います、きっと(笑)
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