「ねぇ、日吉君。」

「何です？」

「お願いがあるんだけど・・・・。」

「嫌です。」

「えぇ！？まだ何も言ってないんだけど！」

「先輩の事だからどうせ面倒くさい事でしょう？」

「どうせって何だよ！お願い、聞くだけ聞いてよ！」

「・・・・・・何ですか？」

「あのね、長太郎君に借りたてこのジャージ返して欲しいんだけど・・・。」

「やっぱり嫌です。」

「えぇ！？」

「大体なんで俺なんです。」

「だって、部活のロッカー隣なんでしょ？」

「何で知ってるんですか。」

「宍戸が言ってた。」

「・・・・・・・。」

「ねっ、お願い！！！」

「・・・・・・・自分で返せばいいじゃないですか。」

「無理！絶対無理！！絶対緊張して変な事言っちゃう！」

「変な事言ってるのはいつもでしょう。」

「日吉君、ひどい・・・・。」

「・・・・・ったく、ちょっと待っててください。」

「えっ、電話？」

「今から来てくれないか。場所はこの前のところだ。あぁ、早く来いよ。」

「・・・ん？もしかしてこの展開は・・・・。」

「おーい、日吉ー！」

「ちょちょちょ長太郎君！！？？」

「あれ、先輩。こんにちわ。」

「こここ、こんにちわ。」

「早かったな。」

「すぐ近くにいたから。で、何か用事？」

「用事があるのはこっちだ。俺は連絡しただけ。」

「先輩が？」

「俺は跡部さんに呼ばれてるんで、これで。」

「ひっ、日吉君！」

「それじゃ。」

「・・・行っちゃいましたね。」

「そっ、そうだね・・・・（バレンタインの時とデジャブしてるけど、今度は二人きり！？）」

「先輩？」

「はっ、はい！？」

「俺に用事だったんじゃないんですか？」

「あっ、そうだった！これこの前私が芝生で寝てたときに借りたジャージ。あっ、よだれとか付けてないからね！それにちゃんと洗濯もしたから！！」

「ありがとうございます。そのまま返してくれて大丈夫だったのに。あの後風邪とか引かなかったですか？」

「それのお陰でだっ、大丈夫、でした。」

「よかった。先輩のお役に立てて。」

「こっ、こっちこそありがとう。」

「それに。」

「え？」

「先輩の可愛い寝顔も見れましたしね。」

「！！」





「どうだった、若？」

「あの様子だとまだかかりそうですね、先輩。」

「何で長太郎があそこまでしてんのに気づかないんだ、あいつ。」

「宍戸先輩、それが先輩です。」

「・・・そうだな。」



＋＋＋＋＋＋＋
VDの続きみたいなちょた。
宍戸さんは友達と後輩の恋を応援しているといい。


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