「ハッピーハロウィーン!!」

「・・・またですか、キャンディさん。」

「今年は何作っただーね。」

「これです!」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・何だこれ?」

「クスクス、ゾンビのお菓子?」

「違いますよ!スイートパンプキンですよ!」

「く、食えるのかこれ?」

「見た目は悪いけど、味は大丈夫なはず!」

「はぁ、何度も言いますが貴女作る時ちゃんと味見をしなさい。」

「さぁ裕太君、めしあがれ!」

「おっ、おう・・・・。」

「頑張るだーね裕太。」

「それにしてもゾンビじゃないとしたら何なの、これ。」

「え、どう見てもジャックオランタンでしょう。」

「・・・見えませんね。」

「グロテスクだーね。」

「ほら、特にこれなんか・・・クスクス、口から何か出てるようにしか見えない。」

「ひどい!ちょっと顔書くのに失敗しちゃっただけじゃないですか!」

「ちょっとじゃないだーね。」

「スイートポテトのがぼちゃ版、という事でしょうけど・・・どうです、裕太君?」

「あ、見た目は悪いけど、美味しいです。」

「本当!?よかったぁ!」

「・・・・本当ですか?」

「裕太の美味いは時にあてにならないだーね。」

「本当にひどいです先輩たち!今回は大丈夫なはずです。」

「そのはずが怖いよね。」

「まぁ折角ですから、お言葉に甘えるとしましょう。」

「どうぞめしあがれ!」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

「どうですか?」

「「「あ、美味しい。」」」

「やったぁ!」

「よかったな、キャンディ。」

「うん。」

「・・・・後は見た目だけだーね。」

「同感です。」

「クスクスクス・・・。」


\2014HALLOWEEN/
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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