「伊武君、トリックオアトリート!」

「・・・。」

「あれ?トリックオアトリート!お菓子くれないと悪戯しちゃうぞ!」

「・・・何それ?」

「え、ハロウィンだけど?」

「そうじゃない。」

「え、じゃあ何?」

「格好の話。」

「あ、この格好の事?女海賊だよ強そうでしょ!?」

「何で海賊なの?ハロウィンならもっと他にもあるでしょ?」

「・・・。」

「それに、トリックオアトリートって言うだけでお菓子貰おうなんてずるいにも程があるよな。」
「・・・何だよー、せっかく伊武君にもお菓子あげようと思って持ってきたのに。いつも以上にぼやいてるって事はいらないんだね。」

「別に・・・いらないとは言ってない。」

「もー、ずるいにも程があるのはそっちの方じゃん。」

「・・・別に貰えないなら悪戯でもいいけど?」

「えっ、何する気?」

「そうだな、キャンディの今の格好を写真に撮って部の奴らに見せる。」

「あげる!お菓子あげるからそれはやめて!」

「あ、そ。じゃあトリックオアトリート。」

「・・・はい、どうぞ。」
「今からでも魔女の格好に変えたら?」

「・・・やっぱり似合ってない?」

「別に似合ってないとは言ってないけど、魔女の方がお前らしい。」

「それは、褒めてるの?」

「一応。」

「・・・・・。」


\2014HALLOWEEN/
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