「宍戸って何が好きかな。」
「テニス。」
「・・・そうじゃなくて。」
「あーん?テニス以外って事か?」
「そう、それ。」
「宍戸の好きなものっちゅーたら・・・。」
「あぁ・・・。」
「え、何、何でも2人して私を見る?」
「宍戸なら、自分からの物だったら何だって喜ぶんちゃうか?」
「えぇ!?それを困ってるから2人に誕生日プレゼントの相談したのに!」
「何やねん、特別な誕生日でも演出する予定なんか?」
「なら俺様のヘリを貸してやってもいいぜ。」
「いや、ヘリはいい。むしろ迷惑。」
「あーん?」
「ちなみに去年は何あげたん?」
「Tシャツ。」
「その前は?」
「タオル。」
「・・・色気ないなぁ。」
「・・・うるさいよ。」
「だったら本人に聞けばいいだろ。」
「サプライズ的なのにしたいのに言っちゃったら台無しじゃんか!」
「激ダサだな!」
「え?」
「遅かったじゃねーか、宍戸。」
「な、何で宍戸がここに?!」
「どうだっていいだろ、それよりも秋子!何で俺の欲しいもんこいつらに聞くんだよ?欲しいもの聞きたいなら俺に直接聞けよ!」
「じ、じゃあ何が欲しいんだよ!」
「秋子。」
「は?」
「だから、秋子。」
「はぁ?」
「何や、結局それかいな。」
「まぁ、最初からそうだとは思ってたがな。」
「わわわ私とか、何する気だよ!?」
「ばっ、何もしねぇよ!1日一緒にいろ、って言ってんだよ!」
「そんな事で、いいの?」
「当たり前だろ。」
「誕生日おめでとう、宍戸!そんな宍戸が大好き!」
「お前、恥ずかしい奴。」
「おい、宍戸。」
「あ、何だよ。」
「ラグジュアリーな時間にしてーなら、ヘリ貸してやるぜ。」
「い、いらねー。つうか貸されても迷惑だろ。」
「似たもの同士やな、自分ら。」
「う、うるせーよ。」
「忍足うるさい!」
「・・・はいはい。」