「バネ、遅い!」
「悪ぃ悪ぃ、スーツなんて着慣れてねぇから手間取っちまって。」
「だからあれほど昨日から用意しておけと・・・・。」
「まぁまぁ二人とも、それぐらいにするのね。」
「そうそう、折角彼の結婚式に招待されたんだからさ。」
「まさかあいつが結婚一番乗りだとわな。」
「あいつが4さいの事好きだったなんて夢のようだね、クスクス。」
「え?そうだったの?」
「気づいてなかったんですか。あんなに一緒に犬に慣れる特訓していたのに。」
「まぁ気づいてなかったのはバネと4さいぐらいだったからな。あの剣太郎でさえ気づいてたし。」
「マジか・・・。」
「そうだったのか。あいつあの時そんな事一言も言ってなかったぞ。」
「そりゃ、恋敵がバネじゃね?クスクスクスクス・・・。」
「大失恋の傷を癒やしてくれたのが、奥さんらしいよ。」
「へー。」
「バネ、他人ごとみたいだね。」
「まぁ、今となりゃあいつがライバルだったとしても負ける気はしねぇな。」
「バネ・・・。」
「ほら、惚気はそれぐらいにして。そろそろブーケトス始まるみたいだよ?取りに行くって言ってたんじゃないのか?」
「そうだった!ちょっと行ってくる!」
「女って好きだよな、あぁいうの。」
「いいんじゃない?次は自分達っていうアピールもできてさ。」
「次、ね。」
「バネ、頑張るのね。」
「・・・逆プロポーズされねぇように頑張るわ。」