「キャンディ。」
「何、サエ・・・・って・・・・え?」
「ハッピーハロウィン!」
「・・・・どうしたの、その猫耳と猫手。」
「え、仮装だけど?」
「・・・・。」
「どう、可愛いだろ?にゃん。」
「うん、とりあえず猫耳と猫手までは許そう。うん。しかしだ。」
「え、似合ってない?」
「いや、そういう問題じゃなくて・・・・・何で貴方は女子の制服を着ているんですか!?」
「姉さんのを借りてみたんだ。耳と手だけだとなんか普通だと思って。」
「普通じゃない、普通じゃない。」
「いやぁ、最初はダビデと剣太郎がやってたんだけど。」
「え!?」
「・・・って言う反応をみんながしたもんだから、俺と亮が代わりに着ることにしたんだ。」
「・・・・・・・・・。」
「それにしてもスカートって、結構動きづらいな。さっき思わずスカート捲し上げて走っちゃったよ。」
「えぇ!?」
「あ、大丈夫、下はジャージ着てるから。」
「そう言う問題じゃなくて・・・・はぁ。サエそんな恰好でうろうろしてたの?」
「はは、流石の俺もこの姿ではうろうろはしてないよ。披露したの君が最初だし。」
「そうなの?」
「なんならキャンディも俺の制服着てみる?」
「遠慮します。」
「それは残念。」
「サエ。」
「何?」
「トリックオアトリート。」
「・・・・先に言われちゃったな。はい、クッキー。」
「ありがとう。」
「俺も言っていい?」
「どうぞ。」
「トリックオアトリート!お菓子くれないと悪戯しちゃうにゃん。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・あれ?」
「・・・・お菓子あげるから、私以外には普通に貰った方がいいよ、サエ。」
\2013HALLOWEEN/