「精市、何をやっているんだ?」

「うーん、ちょっとね。」

「ふむ、ジャックオランタンを作ろうとしているのか?」

「流石だね、蓮二。何でか知らないけど仁王からかぼちゃを貰ってね。」

「それで中身をくりぬいているのか?」

「そういう事。真田、そっちは終わった?」

「いや、もう少しだ・・・。」

「もう、遅いよ真田。これじゃ今日中に終わらないじゃないか。」

「俺の見た範囲では後10近くかぼちゃがあるようだが。」

「全部で15個貰ったんだ。」

「大きさはそんなではないが、何分硬くてな。」

「真田、しゃべってないで手を動かす!」

「む・・・・。」

「しかしまたなぜ仁王はこんなものを?」

「赤也がしい太と実物見た事がないって言ってたらしくて、それを聞いた仁王が知り合いからかぼちゃを貰ってきたんだって。」

「ほぅ。」

「で、後輩のために手作りのランタンを作ろう!って事になったんだよ。」

「・・・・二人でか?」

「ジャッカルは家の手伝い、柳生は生徒会で丸井は弟の子守りで抜けたのだ。」

「仁王は・・・・サボりだけどね。」

「なるほど。」

「あ、真田。終わったら次はこれだから。」

「・・・分かった。」

「精市はくり抜かないのか?」

「俺はデザイン専門だから。ね、真田。」

「あっ、あぁ。」

「そうか、それなら俺も弦一郎に任せるとしよう。」

「まさか蓮二も仁王みたくサボる気か?」

「まさか、蝋燭を用意してくるだけだ。」

「じゃぁ任せたよ、蓮二。」

「あぁ。」

「あっ、真田。ここちゃんとくり抜けてないよ。あと9個もあるんだから、綺麗に頼むよ。」

「す、すまん・・・。」



\ハズレ/




「すごいでヤンス!綺麗でヤンス!」

「流石幸村部長っす!」

「ふふっ、喜んで貰えて嬉しいよ。」

「結局あれ全部くり抜いたの真田何だろぃ?」

「あぁ、全部幸村が作ったみたいになってるけどな。」

「哀れやのぉ、真田。」

「・・・・・・。」


2012/10/31
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