般若ちゃんに抱えられまたビルヂングの屋上へと戻ってきちゃいました
下を見ればなんとなんと、敦君が虎さんになって龍ちゃんに攻撃を仕掛けています。
虎さんになって龍ちゃんと対峙していることよりも敦君の再生能力に私は驚いてしまいました。
羅生門によって喰われた所が瞬時に回復し再生しているのです。
「これは凄い…」
思わず呟いてしまうほどには。
敦君は標的を美人さんに変えたようで彼女を襲おうとした瞬間に羅生門により真っ二つにされてしまいました。
私も一瞬騙されてしまいましたが、真っ二つにした虎は虚像…谷崎君の細雪で作り出した虎です。
本物の虎さんは龍ちゃんの後ろです。
さて場が良い感じになって来た。そう思っていたらなにやら彼らに向かっている人影が。
それは私の愛している人でした
「般若ちゃん！般若ちゃん！治の元に！」
般若ちゃんの肩を叩いてそう呼びかければすぐさま力強く抱きしめ下へと飛び降りてくれました。
彼らの元へと降りれば治が二人を人間失格で止めている所でした。
「治遅いですよー！」
「ごめんごめん。小春どこも怪我してない？」
「してないです」
般若ちゃんの腕から抜け、治に抱き着けばしっかりと抱きしめ返してくれました。
そんな些細なことが私には嬉しいことなのです。
自分の役割を終えた般若ちゃんは塵へと変わり消えていきました。もちろんお面はちゃんと回収してますよ！
するとそんな私達を…いや治を見た美人さんが声をあげます。
一気に気分が急降下してきました。彼女に治を見せたくなかったです。
「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせて貰った。」
「な…真逆盗聴器！？…では最初から私の計画を見抜いて」
「そういうこと」
「…貴方も知って…？」
美人さんが落ち込んだ表情で治に抱きしめられている私を見る
これが儚い美人というやつか…
「もちろん。でもわかっててもどうしようもなく嫉妬しちゃったので虐めちゃいました。ごめんなさいね？」
もちろん知っていましたとも。でもやっぱり自分の恋人が計画の為だとしても他の女性の手を取り他の女性を褒めちぎったら気分のいいものではないじゃないですか。
だからちょっと虐めちゃいました。
あーあ嫉妬はいけないですねぇ。醜い醜い
小さく歯ぎしりの音が聞こえたので音の方を見ればずっと黙って私達を見ている龍ちゃんでした。
歯が痛いんですかね？虫歯？？
顔を顰めていた龍ちゃんは私との視線がぶつかるといつもの顔に戻し口に手を当てた
「太宰さん今回は退きましょう。しかし人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く。…そして小春さんも」
「うえ！？私も！？」
「…なんで？」
びっくりしすぎで思わず変な声出ちゃいました。いや敦君狙うのはいいけどなんで私も…あーそういえば私昔から色んな人に狙われていたんだった。
最近はすっかりそんなことなかったので忘れていました。
龍ちゃんの言葉を聞いた治の声は一段階低くなり、抱きしめている腕の力が僅かに強くなったように感じます。やだもう本当にカッコいい
「簡単な事。その人虎には闇市で七十億の懸賞金が掛かっている。裏社会を牛耳って余りある額だ」
「七十億…」
「へぇ！それは景気の良い話だね」
「小春さんには百億の懸賞金だ」
「百億！？私そんなに掛けられていたんです！？ひゃあ〜」
「…貴方は僕が頂く」
「…へぇ。それは無理な話だね」
百億…百億あったら貴方は何しますか？私は…って
いや何バカな事言ってるんでしょう私ったら。でも百億って………………えー？
…………………やだ
「探偵社には孰れまた伺います。その時素直に七十億と小春さんを渡すなら善し。渡さぬなら――」
「戦争かい？探偵社と？良いねぇ元気で。やってみ給えよ――やれるものなら」
「ひゃ！？」
「この子も渡さないよ」
普段なら人前でキスなんてしない治がいきなり私の頬にキスしてきました
いや凄く嬉しいんですけど…嬉しいですよ！死んじゃいそうなほど！でも口が良かったな……なんて！なんちゃって！！きゃー絶対顔真っ赤だ恥ずかしい！！
ん？今また歯ぎしりの音が…
やっぱり龍ちゃん虫歯なのでは？虫歯は放って置くといいことないですよ。早め早めの治療が大切です
「零細探偵社ごときが！我らはこの町の暗部そのもの！我らに逆らって生き残った者などいないのだぞ！」
「知ってるよその位」
「知ってますー」
「然り」
美人さんが声を荒げてマフィアのことを教えてくれますけど私も治もそんな当たり前の事知ってますよ。誰よりも
初めて会った時から思ってましたが、やっぱり彼女は私達の事知らないんですね。
これでも結構私達有名ですよ♪
「他の誰よりも貴方方はそれを悉知している。――元マフィアの太宰さん。世界を渡り歩く名高い元盗賊の小春さん。」
下を見ればなんとなんと、敦君が虎さんになって龍ちゃんに攻撃を仕掛けています。
虎さんになって龍ちゃんと対峙していることよりも敦君の再生能力に私は驚いてしまいました。
羅生門によって喰われた所が瞬時に回復し再生しているのです。
「これは凄い…」
思わず呟いてしまうほどには。
敦君は標的を美人さんに変えたようで彼女を襲おうとした瞬間に羅生門により真っ二つにされてしまいました。
私も一瞬騙されてしまいましたが、真っ二つにした虎は虚像…谷崎君の細雪で作り出した虎です。
本物の虎さんは龍ちゃんの後ろです。
さて場が良い感じになって来た。そう思っていたらなにやら彼らに向かっている人影が。
それは私の愛している人でした
「般若ちゃん！般若ちゃん！治の元に！」
般若ちゃんの肩を叩いてそう呼びかければすぐさま力強く抱きしめ下へと飛び降りてくれました。
彼らの元へと降りれば治が二人を人間失格で止めている所でした。
「治遅いですよー！」
「ごめんごめん。小春どこも怪我してない？」
「してないです」
般若ちゃんの腕から抜け、治に抱き着けばしっかりと抱きしめ返してくれました。
そんな些細なことが私には嬉しいことなのです。
自分の役割を終えた般若ちゃんは塵へと変わり消えていきました。もちろんお面はちゃんと回収してますよ！
するとそんな私達を…いや治を見た美人さんが声をあげます。
一気に気分が急降下してきました。彼女に治を見せたくなかったです。
「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせて貰った。」
「な…真逆盗聴器！？…では最初から私の計画を見抜いて」
「そういうこと」
「…貴方も知って…？」
美人さんが落ち込んだ表情で治に抱きしめられている私を見る
これが儚い美人というやつか…
「もちろん。でもわかっててもどうしようもなく嫉妬しちゃったので虐めちゃいました。ごめんなさいね？」
もちろん知っていましたとも。でもやっぱり自分の恋人が計画の為だとしても他の女性の手を取り他の女性を褒めちぎったら気分のいいものではないじゃないですか。
だからちょっと虐めちゃいました。
あーあ嫉妬はいけないですねぇ。醜い醜い
小さく歯ぎしりの音が聞こえたので音の方を見ればずっと黙って私達を見ている龍ちゃんでした。
歯が痛いんですかね？虫歯？？
顔を顰めていた龍ちゃんは私との視線がぶつかるといつもの顔に戻し口に手を当てた
「太宰さん今回は退きましょう。しかし人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く。…そして小春さんも」
「うえ！？私も！？」
「…なんで？」
びっくりしすぎで思わず変な声出ちゃいました。いや敦君狙うのはいいけどなんで私も…あーそういえば私昔から色んな人に狙われていたんだった。
最近はすっかりそんなことなかったので忘れていました。
龍ちゃんの言葉を聞いた治の声は一段階低くなり、抱きしめている腕の力が僅かに強くなったように感じます。やだもう本当にカッコいい
「簡単な事。その人虎には闇市で七十億の懸賞金が掛かっている。裏社会を牛耳って余りある額だ」
「七十億…」
「へぇ！それは景気の良い話だね」
「小春さんには百億の懸賞金だ」
「百億！？私そんなに掛けられていたんです！？ひゃあ〜」
「…貴方は僕が頂く」
「…へぇ。それは無理な話だね」
百億…百億あったら貴方は何しますか？私は…って
いや何バカな事言ってるんでしょう私ったら。でも百億って………………えー？
…………………やだ
「探偵社には孰れまた伺います。その時素直に七十億と小春さんを渡すなら善し。渡さぬなら――」
「戦争かい？探偵社と？良いねぇ元気で。やってみ給えよ――やれるものなら」
「ひゃ！？」
「この子も渡さないよ」
普段なら人前でキスなんてしない治がいきなり私の頬にキスしてきました
いや凄く嬉しいんですけど…嬉しいですよ！死んじゃいそうなほど！でも口が良かったな……なんて！なんちゃって！！きゃー絶対顔真っ赤だ恥ずかしい！！
ん？今また歯ぎしりの音が…
やっぱり龍ちゃん虫歯なのでは？虫歯は放って置くといいことないですよ。早め早めの治療が大切です
「零細探偵社ごときが！我らはこの町の暗部そのもの！我らに逆らって生き残った者などいないのだぞ！」
「知ってるよその位」
「知ってますー」
「然り」
美人さんが声を荒げてマフィアのことを教えてくれますけど私も治もそんな当たり前の事知ってますよ。誰よりも
初めて会った時から思ってましたが、やっぱり彼女は私達の事知らないんですね。
これでも結構私達有名ですよ♪
「他の誰よりも貴方方はそれを悉知している。――元マフィアの太宰さん。世界を渡り歩く名高い元盗賊の小春さん。」
