アリサ
『迷惑です!!』


怒涛の様な叫び声が私の中で反響する
この声を私は知っている
聞きたくない声
思い出したくない過去


『私と同じ新型だと信じたくないんです!あなたみたいな!あなたみたいな弱い人が私と一緒だなんて許せない!!』


やめて
もうやめて


『なんで!?なんでなんですか!?どうして認めてくれないんですか!?』


言っている意味が分からない
認めてないのはあなたでしょう


『あなたがいたから…』


お願い
これ以上私を苦しめないで
私を解放してよ


『私はあなたが憎いです』


私はあなたが怖いです








苦しい
息苦しい
お腹のあたりが苦しくてたまらない
なんで?


この苦しさから、夢から解放されたい。そう思い目を開けた




「マシロ!!おっはよーございまーす!」
「お、おはようございます」


「……」


息苦しさの原因が判明いたしました
ナナさんや、何故全体重をのせて私のお腹の上に座ってるのさ
その後ろ、扉の前で突っ立っているシエルさんもなんとかしてくださいよ


この際、何故私の部屋に勝手に入って来てるのか。という問題は置いておく
取り合えず


「どいてください」
「あれ?マシロ顔色悪いよ。悪い夢でも見たの?大丈夫?」


君のおかげで最悪な夢を見てしまったさ!
だから!
早くどいて!
は、腹が死ぬ!!!!
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