神機兵シルブプレ♪
本日の任務対象はこちらイェン・ツィーさん3体です。
もちろん一人での任務になります。イェン・ツィーと戦いながら考えていたことがあるんだけどね
それはね、イェン・ツィーとチョウワンってさ…


ピク〇ンみたいじゃない?






え?


え?私だけ?こいつら見てたらピク〇ンにしか見えないんだけど
オ〇マーがイェン・ツィーでしょ。ピク〇ンがチョウワンでしょ
ちゃんとあの有名な歌も最初の部分だけ思い出したんだよ!戦いながら心の中で歌ってたんだよ!替え歌も作ってみたんだよ!
似てね!?一緒じゃね!?どっからどうみてもアラガミバージョンのピク〇ンじゃね!?




ピク〇ン『〇の歌』〜チョウワン替え歌version〜


引っこ抜かれて(振り回されて)
あなただけについて行く(掴まれ引きずられて行く)
今日も運ぶ(今日も運ばれる)
戦う(死ぬ)
増える(無限に)
そして食べられる(そして捕食される)


ほったかされて(無視られて)
また会って(また追われて)
投げられて
でも私達あなたに従い尽くします(我が主イェン・ツィー様に従い尽くします)


そろそろ遊んじゃおうかな(そろそろ泣いちゃおうかな)
そっと出かけてみようかなーんて(そっと逃げてみようかなーんて)
嗚呼(泣)
嗚呼(泣)
あの空に
恋とかしながら(さよならしながら)
〜完〜




うん、中々の出来栄え
しかしよくこの歌思い出したな私。この歌聴くと歌詞が歌詞だけに何故か悲しくなるんだよね
よっし任務も終わったし替え歌も完成した
さぁ帰還だ!




無事アナグラに帰って来れたので先程の任務の事をジュリウス隊長に報告しようと思ったのだが…どこにもいない見当らない
あまりアナグラ内をうろうろしたくないのだが仕方がない。残るはラウンジ、正直一番入りたくない場所だ。意を決して入ればジュリウス隊長は居なかったが代わりに大きなテレビの近くにロミオと会いたくなかった人が一名いた。よしこの部屋から出よう。
奴は私に気づくと「あっ」と小さな声をあげ挙動不審になっている。うざい
同じくして私に気づいたロミオは挙動不審の奴を無視して何を思ったのか私の元に駆け寄って来て腕を掴んできた


「なぁマシロ、シプレ知ってるか?」
「シプレ?何ですかそれ?」
「ええまじかよ!今からシプレの新曲始まるから見てくれよ!」
「いや。ちょっ…」
「すぐ終わるすぐ終わる!」


コウタを無視したロミオは私の腕を掴んでテレビに映るシプレと言われているよくわからん新曲を聴かされ見せられた
し、シルブプレ?だっけ?なんかあれだね…初音〇クみたいな感じだったね。私にはそう見えたんだ。なんか〇クちゃんみたいな感じに見えたんだ
新曲が終わって2人が完全に違う世界に行っている中、私は逃げたかったけど逃げれなかった
何故なら現在違う世界に行っているロミオが終始私の腕を掴んで離してくれないからだ
おい何故だもう終わっただろ離せ
お前はそう簡単に女の子に触れることが出来る男なのか?違うだろそうだろう。女の子から触れられたら顔真っ赤にするタイプだよな?初めてだよね私に触れたの?何で離してくれないのそんなに私の腕がよいのか?この二の腕がよいのか?よいではないかよいではないか〜なのか?殴っぞ。二の腕パンチすっぞ


そして私は奴の意図に気づいた


はっ!こ、こいつ!あえて私を逃がさないようにしている!違う世界に行っている振りしてコウタに私と話す切っ掛けを作っている!


「シプレ最高…(お、れ、は!絶対に離さない!)」


ぬぎぎぎぎ離せロミー!離すんだロミー!
中々に離す気がないので少し強めに掴んでいる彼の腕の皮膚を抓った


「いいいいいいいいいいたい!痛い!痛いって!」
「離せ…です」


ロミオの叫びに今まで違う所に行っていたコウタが帰って来た
そして腕の皮膚を抓られているが泣きながら痛みに耐え、私を離そうとしないロミオの意図にやっと気づいたのかコウタは小さく「ありがとっ」と言い私に向き直る


「…マシロ…。俺、俺お前に言いたいことが沢山…」


コウタが真剣な顔で話しかけてきたため、ついロミオの腕の皮膚を先程よりも強めに抓ってしまった


「くぁwせdrftgyふじこlp」
「あ、ごめんなさいロミオさん」
「ろ、ロミオ!?」


しまった力が入りすぎた。ロミオが昇天してしまったごめんよ帰ってこい!
だがこれで話が脱線できるのなら!多少の犠牲も!仕方がない!許せそしてさらば!


「では失礼します」
「あっ!待ってくれマシロ!」


昇天したロミオの手は簡単に外すことが出来たのでコウタの言葉を無視して出口へと向かって行ったらジンさんがラウンジに入ってきた


「ジンさん。ジュリウス隊長がどこにいるか知りませんか」


そう私は本来の目的であるジュリウス隊長を探していたのだ
目の前のジンさんはジュリウス隊長の居場所を知っているだろうか
だが一向に彼は口を開こうとしない
代わりに天から戻ってきたロミオが「ジュリウスなら支部長室にいると思うよ」っと教えてくれた。まじか…支部長室は無意識に避けてしまっていた、いやその部屋自体を頭の中で消していた。よし出てくるまで外で待っていよう。え?入らないのかって?遠慮させていただきます。まだ自殺願望ないんで。


「そうですかありがとうロミオさん」
「ねぇ姫」


今まで黙っていたジンさんは私の顎に手を添えクイッと持ち上げ顔を近づけてきた
おうおう黙ってたらイケメンですなしかしなんですかこの顎クイ。世の女性がイケメンにされたら嬉しいであろうこの仕草は。この私がキュンとするとでも?顎クイされたら落ちるとでも?夢見がちな乙女ちゃんだとでも?現実見ろよ。現実を見ることは大切なんだぜ。私ごときに顎クイはするものではない。シエルさんとしなさい絵になるから。しかも私はされる側ではなくて見る側なのだ。つかそろそろ手離せ。このシュチュ萌えねえから別に嬉しくないから寧ろ早くこの部屋から出たいんだよ察しろ察してください。


「姫の口から男の名前なんか聞きたくない」
「は?」
「姫のこの小さく愛らしい口から他の野郎の名前なんて出さないでくれ。この口から放たれていい言葉は俺だけに向ける愛の言葉か俺を気遣う心地よい安らぎを誘ってくれる声だけでいいんだ。他は何もいらないし喋らなくていい。姫、君は俺だけを見て俺を褒めて慰めて。ねぇ姫、さっき俺に緊急任務が入ったんだ。だからねそのサクランボの様な口で『ジンさん大好き任務頑張って』って言って」


彼の言葉を全部聞いて私は口角を少し上げる。それに気をよくしたジンさんはパアアッと笑顔になる


「ウゼえよいいから仕事しろクズ」


腹に一撃をお見舞いして今度こそラウンジを出た


「んんんんんん!ありがとうございますぅぅ!かっこいい結婚してぇぇ!お嫁さんにしてぇぇぇ!!」
「キモいよ怖いよ!ジンお前キャラブレッブレでわけわかんないよ!」
「こ、こええええ!!」


ラウンジ内からそんな声が聞こえた気がしたが気のせいだ。ラウンジには誰もいませんでした今日もラウンジは静かです
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