居場所
気づいたら自分の大好きなゲームの世界にトリップしていました…なんてさも当たり前なことが自分自身に起きてしまえば誰しも混乱するだろう
私の脳内情報によればこんな展開のとき、トリップしました!皆に愛されました!ハッピーエンドです!の流れになると思ってました。愛されるまではいかなくても悲劇的ではないはずだ
だけど、私にはそんな良いことは起きなかった
私は何故か、皆から嫌われたのである






今まで平凡な生活を送り、大好きなゴッドイーターというゲームをしていたのに気づいたらアラガミというバケモノに襲われゴッドイーターになって第一部隊の隊員になっていた
最初はなんてことなかった。ユウとコウタにある質問をされてから皆に嫌われ始めたのである


『なぁ、マシロは何処に住んでたんだ?今まで何してたんだ?』


バカ正直に答えなければよかったと自分を偽っていればよかったと何度思ったことか
誰も信じてはくれなかった。当たり前だ
そんなバカげたこと言われても信じてもらえるわけがない
冗談だと、嘘だと言えばよかったのに、私の存在自体を否定された気がして、むきになって、皆の知らない私の世界のことを言い続けた


その結果がこれだ


「ヒバリさん。ミッションの発注したいのですが…」
「ぁ…はい!えっと…」
私の顔なんて見てくれない。誰かがこそこそと陰で私のことを話してる
居づらい
何処かへ行きたい
帰りたい


私が一体何をしたというのでしょうか




『お前は戦わなくていい。頼むから終わるまでここに居てくれ』
それは私が邪魔ということですか


『大切な人を失ったことないくせに、薄っぺらな励ましなんてしないで!』
私がする励ましは貴方をイラつかせるものになるのですか


『守るべき大事な家族が俺にはあるんだ。お前にこの気持ちがわかるか?』
私はもう家族に会うことすらできないのです


『これ以上俺に近づくな。何度も言わせるなイライラする』
同じ部隊なのに、どうしたらいいのよ…


『私より弱いくせに!私のことわからないくせにわかったような口聞かないでください!』
あなたこそ…私の気持ちわからないくせに…


『なぁ、もうこれ以上嘘つかないで。俺にまで嘘つかないで』
ユウ…嘘なんて…ついてない…


『マシロ君。まるで君はオオカミ少年のようだね』
誰か助けて


そして私はいつも一人ぼっち
これから起こること皆に言っても信じるわけがなかった
『シオはマシロのこと好きだぞ!』
嘘つき…


『あなたは可哀想な人ですね』
レン君…
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