「―――ッ…あ、うあ、あッ。あああ…あッ」
痛い熱い痛い熱い
身体中が痛くて熱くて堪らない
無意識にこの痛みから逃れたくて腕を太ももを脚を体を掻き抱く
私の目に映るもの全てが私の血
ドロドロしてて真っ赤で汚くて
気持ち悪くて…
ギラギラ光る瞳達は狂喜の目
色々な方向から聞こえる鳴き声は嘲笑っているかのように意地汚い
たった一つの味方の神機を離さないように必死に握る
離したら終わりだ
離せば最後
なすすべも無く私は私でなくなる
「うッ!…あ…あぐッ。ひッ、ひッ。ひ…ぐぅ…い゛ッ!!」
ぐちゅ
ぶちっ
ざくっ
そんな汚い音が私のすぐそばで聞こえた
それと同時に激しい痛みが熱が私を襲う
「ぐッ、あッ、あぁッ、あぁ…あ゛ッ…がはッ。あ゛ッが!」
腕には針が
太ももには脚には噛みつかれ
腹には鋭い刃で裂かれる
死なないために
生きるために
必死に抗いギリギリのところで避けた
それでも傷ついた私の身体
血がドバドバと出てくる
五体満足バラバラにされてないだけマシだ
死んでいないのが奇跡
けど
いたい…
「ひッ…いたい…いや…いや」
だれか…
この痛みから解放して…
「ころしてころしてころしてころして殺して」
たすけて
上を見上げる
光はヒトツ
辺りは闇ばかり
アラガミだらけ
殺す?死ぬ?
殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
今殺らなければ
コロサレル?ワタシハココデシヌ?
「やッやだッ!や゛ああぁあああああぁあああッ!!!!!」
死にたくない
死にたくないの
痛みなんて感じない
熱いなんて感じない
自分の状況なんてワカラナイ
血塗れの手を腕を
一つの光の方に伸ばす
届きはしない光
それでも必死に伸ばす
抗う
だから
神機を持っている方の手に力を込める
私は…
ワタシハ…
「う゛ぁあああああああああああああああ!!!」
「あがっ!はっ、はっ」
片手を天井に向かって伸ばし
自分の叫び声で目を覚ました
見開いた目に飛び込んできたのは
暖かな鼓動
強い抱擁
色素の薄い綺麗な髪
「大丈夫…大丈夫だ」
この声…
ジュリウス…さん?
「ひゅっ、はぁっ、はっ」
「大丈夫だ。今お前を傷つけるモノはここにはいない」
伸ばしていた片手が彼に取られる
その手は血で濡れていなかった
私の身体は何処も痛くなかった
暖かかった
私は死んでない
生きている
生きているんだから
「ふっ、ふぅっ、ひっく…」
彼の身体に腕を回す
きっと彼の背中に私の爪の跡がついてしまっているだろう
彼は文句も言わないでただずっと大丈夫と言ってくれる
私は彼の腕の中で静かに泣いた
痛い熱い痛い熱い
身体中が痛くて熱くて堪らない
無意識にこの痛みから逃れたくて腕を太ももを脚を体を掻き抱く
私の目に映るもの全てが私の血
ドロドロしてて真っ赤で汚くて
気持ち悪くて…
ギラギラ光る瞳達は狂喜の目
色々な方向から聞こえる鳴き声は嘲笑っているかのように意地汚い
たった一つの味方の神機を離さないように必死に握る
離したら終わりだ
離せば最後
なすすべも無く私は私でなくなる
「うッ!…あ…あぐッ。ひッ、ひッ。ひ…ぐぅ…い゛ッ!!」
ぐちゅ
ぶちっ
ざくっ
そんな汚い音が私のすぐそばで聞こえた
それと同時に激しい痛みが熱が私を襲う
「ぐッ、あッ、あぁッ、あぁ…あ゛ッ…がはッ。あ゛ッが!」
腕には針が
太ももには脚には噛みつかれ
腹には鋭い刃で裂かれる
死なないために
生きるために
必死に抗いギリギリのところで避けた
それでも傷ついた私の身体
血がドバドバと出てくる
五体満足バラバラにされてないだけマシだ
死んでいないのが奇跡
けど
いたい…
「ひッ…いたい…いや…いや」
だれか…
この痛みから解放して…
「ころしてころしてころしてころして殺して」
たすけて
上を見上げる
光はヒトツ
辺りは闇ばかり
アラガミだらけ
殺す?死ぬ?
殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
今殺らなければ
コロサレル?ワタシハココデシヌ?
「やッやだッ!や゛ああぁあああああぁあああッ!!!!!」
死にたくない
死にたくないの
痛みなんて感じない
熱いなんて感じない
自分の状況なんてワカラナイ
血塗れの手を腕を
一つの光の方に伸ばす
届きはしない光
それでも必死に伸ばす
抗う
だから
神機を持っている方の手に力を込める
私は…
ワタシハ…
「う゛ぁあああああああああああああああ!!!」
「あがっ!はっ、はっ」
片手を天井に向かって伸ばし
自分の叫び声で目を覚ました
見開いた目に飛び込んできたのは
暖かな鼓動
強い抱擁
色素の薄い綺麗な髪
「大丈夫…大丈夫だ」
この声…
ジュリウス…さん?
「ひゅっ、はぁっ、はっ」
「大丈夫だ。今お前を傷つけるモノはここにはいない」
伸ばしていた片手が彼に取られる
その手は血で濡れていなかった
私の身体は何処も痛くなかった
暖かかった
私は死んでない
生きている
生きているんだから
「ふっ、ふぅっ、ひっく…」
彼の身体に腕を回す
きっと彼の背中に私の爪の跡がついてしまっているだろう
彼は文句も言わないでただずっと大丈夫と言ってくれる
私は彼の腕の中で静かに泣いた