血の覚醒そして新たな仲間
俺ちゃんが血の力に目覚めて数日後
新たな仲間が入ってきた


「本日付で、極致化技術開発局所属となりました。シエル・アランソンと申します」


うっひょー巨乳巨乳
あ、すんません。俺だって健全な男子なんです。気になるんです。その2つの大きな聖域が気になるんd…嘘です気にならないです興味ないですごめんなさい。にやけてすみませんですからこっち向いて睨まないでください姫の可愛い顔台無しです。申し訳ありませんでした。


「ジュリウス隊長と同じく、児童養護施設『マグノリア=コンパス』にて、ラケル先生の薫陶を賜りました。基本戦闘術に特化した教育を受けて参りましたので、今後は戦術、戦略の研究に勤しみたいと思います」


お堅い挨拶だったが新メンバーも可愛い子でよかったよかった
皆も歓迎してるようだし(姫はさすがに表情から読み取れなくてわかんないけど)


後ろに下がってたジュリウスが俺達の前に出てきた
何やらジュリウスたいちょーのお言葉が始まるらしい


「これからブラッドは、戦術面における連携を重視していく。その命令系統を一本化するために、副隊長を任命する。ブラッドを取りまとめていく役割を担ってもらいたい」


ジュリウスはゆっくりと姫に近づいていく
姫の表情は固まった


「お前が適任だと判断した。マシロ。副隊長、やってくれるな?」「やりません」


ジュリウスが副隊長を誰にするかで悩んでいた時、俺達皆が姫を推薦した
ジュリウスも賛成してた
だけどジュリウスの言葉にかぶさり気味に姫は拒否した


速攻拒否されると思わなかった皆が驚愕し、一斉に姫を見た
いつもの姫の無表情は今まで見たこともないぐらいに顔をしかめていた


「私以外の人を任命してください」
「っ!何故嫌がるんだマシロ」
「嫌なものは嫌なんです」
「マシロどうして?」
「一体何が気に入らない」
「なぁマシロどうして嫌がるんだよ!」


皆の訴えに何一つ返すことなく姫はジュリウスと睨みあっている


「俺はお前に少しづつでいいから歩み寄って欲しかった!副隊長は皆のことを知れる距離を縮めれる。俺達だってお前のことを知れるいい機会だと思って任命したんだ!なのに何故!何故いつもお前は俺達を拒む!何故拒絶するんだ!」
「歩み寄る?私を知る?」
「マシロ?」


吠えるかのように怒りを顕わにしたジュリウスの言葉を思いを聞いていた姫は下を向いて肩を震わせていた
何かに耐えるかのように
さすがに様子がおかしいと思い声を掛けた


「姫?どうした?」


顔を上げた姫の表情は無だった
いつもの無ではなく、完全に感情を失くし目もどこを見ているか分からないほど虚ろ。人形のような顔をしていた


「私のことを知ってなんになるんです?正直に答えて、受け入れてもらおうと思って必死になったって結局無意味なんですよ。歩み寄る?バカバカしいですよそんなこと。拒絶され続けられたことがないから!自分の存在を否定されたことがないから!理不尽な思いを沢山沢山ぶつけられたことがないから!邪魔者扱いされたり、アラガミの巣の中で取り残されて本気で死ぬ思いをしたことがないから!孤独を知らないからすべてを失ったことがないから…」


俺達は黙るしかなかった
いや、喋りかけることなんてできなかった
いつも何も語らない彼女が今言った数々の言葉は、出来事はなんだ?
なんだよそれ


「私の事何も知らないくせに勝手な事ばかり言わないでください。…私は皆さんをサポートしていけるそんな出来た人間じゃないんです。私は皆さんに歩み寄るつもりも距離を縮めて皆さんの事知るつもりもありません。私の事も知らなくていいです」


「私の中に踏み込んで来ないでください。…私は、副隊長はジンさんがいいと思います。面倒くさがってはいますが、ちゃんと皆さんのことを見てますし誰かが危なくなったとき危険を察知して飛んで行ってサポートしています。なにより臆することなく立ち向かい、敵の弱点部分を確実に狙えている、仲間との連携もきちんと取れている。信頼され頼りがいがあります。なので私はジンさんに副隊長をやっていただきたいと思っています以上です。失礼します」


颯爽と彼女は出て行った


一体彼女は何に捕らわれているのか。何に怯えているのか
皆知らないだろう。
だけど俺は全てではないが知っていた
彼女がどういうことをされていたのか
当人たちにではないが聞き回ったからな
だが、俺が聞いていた以上に酷かった


だけど…
だけど少し意外だった部分がある
サポートしていける出来た人間じゃない?
それは違うな
戦闘時は基本敵の事、仲間が危険か危険じゃないか。それでいっぱいいっぱいだ
なのに彼女はなんて言った?
他人の攻撃場所、確実に狙えているか否かとか普通見れない
それに何かとサポート出来たり思いっきり敵と交戦出来るのは彼女の支援のおかげでもある
いつもふとした時に居なくなるがいつだって俺達が一対一で戦える状況にしてくれているのも知ってる
俺達が不利にならないように新たに出てくる敵達を気づかない内に遠くまで引き離してくれているもの俺達は知っている
サポート出来ないなんて言ってるけど彼女のサポートのおかげで円滑に行えてる
だから皆彼女を、マシロを選んだってのに…


新たな問題ここにありってな










彼女の強い意見により副隊長は雪原ジンへと決まった
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