十五夜の準備


今日はお月見だ。早速団子を準備して、みんなの元へ持っていこう。
そう思った私はキッチンで団子を作っていた。今、食堂には誰もいない。

「今日の夜には終わるかな?」

そう思いつつ、団子を作っていく。その時、ドアが開いて誰か入ってきた。カービィだ。

「ぽよ!」
「カービィ、食べちゃダメだよ」
「ぽよ……」

団子を食べようとするカービィをやんわり注意する。今はまだ、食べる時ではないからだ。
カービィは団子を作る私を眺めたかと思えば、後ろの冷蔵庫を開けて、トマトを食べていた。これから夕飯にデザートは団子があるのに食べて大丈夫……カービィだからまあ、大丈夫か。

「ぽよよ?」
「ん、今日は十五夜だからね。団子を作ってるんです」
「ぽよー!」

カービィは嬉しそうに目をキラキラさせた。この目をキラキラさせているカービィ、この可愛さは反則すぎる。
私は団子を1つつかみ、カービィに差し上げた。

「はい、カービィ。一個だけならどうぞ」
「ぽよ!ぽよぽよぽよ」

カービィは目を輝かせて、団子を口に入れた。さすがカービィ、一口がでかいなあ…。
カービィは団子を食べた後も幸せそうに微笑んだ。美味しかったのならなによりだ。

「さ、ラストスパートまで頑張るか!」
「ぽよー!」

私とカービィは右腕を高く上げた。さあ、十五夜まではもうすぐだ。


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