モンスターボールからの来訪者


私はいつものように、買い出しに出かけようとする。すると庭にある生き物を発見した。ニャースだ。
モンスターボールから出てしまったのだろうか。乱闘が終わった後はマスターがモンスターボールを回収してご飯や遊ばせたりしているのになぜ館にいるのだろうか。
私はニャースに歩み寄った。ニャースは私が近づいてくると、とことこと私に近づいてきた。

「ニャー」
「よしよし、今ご飯持ってくるね」

私はニャースを撫でた後、キッチンへ入っていった。確かポケモン達のフーズがあったはずだ。
私はフーズをお皿に入れた後、ニャースのいる元へ戻る。するとそこには制服姿のジョーカーさんがいた。

「あれ、ジョーカーさん」
「ななし。この猫はどうしたんだ?」
「モンスターボールはマスターが回収してるハズなんだけど……あ、ご飯持ってきたよ」

私はフーズの入った皿を置いた。ニャースは喜んでガツガツと食べ始める。
そんな私とニャースの様子を見ていたジョーカーさんはフッと笑った。

「変わった猫、だな」
「一応ポケモンなんですけどね。そういえばジョーカーさんって今日はオフですか?」
「いや、この後戦うつもりだ」

ジョーカーさんはニャースを撫でる。ニャースはご飯に夢中で気が付いてないようだ。

「それじゃ、ななし。この猫にまた会いに行く」
「ジョーカーさんこそ乱闘、頑張ってくださいね」

ジョーカーさんは手を挙げ、そのまま去っていった。
私はニャースの方をふと見る。いつの間にかフーズを食べ終えていた。

「ニャスニャス」
「よしよし。またジョーカーさん、戻ってくるといいなあ」

私はニャースをまた撫で、抱き上げる。ニャースが「ニャー」と鳴くのだった。

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