掃除をしよう


「リビングはこんなところかな」

私は綺麗になったリビングを眺め、リビングを出た。
次は廊下を掃除しよう、と思ったその時、ある人物が現れた。ルイージさんだった。

「あっ、ルイージさん」
「ななしさん、今掃除中なのかい?」
「ええ、今から廊下をバーッとやろうかと」
「じゃあ僕も手伝うよ!」

ルイージさんはそう言って私の手にあった掃除機を掴んだ。私が止める間もなく、ルイージさんは廊下を掃除機で掃除し始めた。
ルイージさんは手際よく掃除機を動かし、廊下の隅から隅まで掃除していく。

「なんというか、すごい掃除機さばきですね」
「これでも僕、掃除機を扱うのにはちょっと自信があって」
「そうなんですか!今度コツとか教えてください」

私がそう言うと、ルイージさんはニッコリ笑って「ok」と返してくれた。どうやら了承のようだ。
それからルイージさんの無駄のない掃除機さばきを眺めた。ルイージさんが掃除した後は塵1つない綺麗な廊下になっていた。

「はい、終わったよ」
「ありがとうございます。なんか、すいません、廊下一帯をやってもらってしまって」
「気にしないでよ。僕がやりたくてやっただけだし」
「いえ、でも、ありがとうございました。すごく、綺麗になりました」

私は頭を下げる。ルイージさんは「いいっていいって」と言いながらまんざらでもない顔をしていた。

「じゃあ、私は他の部屋を掃除しますね」
「うん、今度掃除機のコツを教えてあげるよ」
「是非お願いしますね」

ルイージさんと別れた後、私は浴室の方へ向かうのだった。


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