蝶が止まる先は


今日は晴れているので庭に出て、花の水やりをしていた。と、そこへプリンがやってきた。
プリンはホースで水をやっている私を見つめ、「プリ?」と首をかしげた。

「どうしたの、プリン」
「プリー」

プリンはそのまま花を見つめ、キャッキャとはしゃいだ。
私はそんなプリンの様子を見、ほほえましいとほほ笑むのだった。
その時、プリンの耳に蝶が止まった。プリンは気が付いておらず、花を見ている。

(……教えてあげた方がいいかな)
「プリ!」

プリンが蝶に気が付いたのか、そのままじっとしている。
蝶はそのままプリンの耳に止まっており、羽ばたく様子もない。
このまま耳に止まったままなのだろうか、と思っていると蝶は羽ばたき、そのまま飛び去って行った。

「行っちゃったね」
「プリ……」
「でもあの蝶綺麗だったよ、プリン。リボンみたいで可愛かった」
「プリ!」

プリンは頷いた後、私の肩へ飛び乗った。あまり重量感はないが、もちもちとしてて柔らかい。
私はプリンを乗せたまま、花に水をやるのを再開するのだった。


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